(巻二十八)文弱の亭主の好きな貝割菜(澤木欣一)

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(巻二十八)文弱の亭主の好きな貝割菜(澤木欣一)

1月18日月曜日

泌尿器科の定期検査で駅前に出かけた。医者に行くときはバスに乗ることにしている。バス停で待っていると僅かではあるが雪のらしいのが舞ったような気がした。

風花の一片にして遠ながれ(皆吉爽雨)

今日はエコーがあるので小水を溜めておかなくてはいけない。溜めすぎると辛いのでうまく調節せねばならないが、検査までうまく持たせた。

採血に投げ出す腕や冬の月(西藤玄太)

エコーの前に採血があった。いつもの看護師さんではない方が採血したが左腕で失敗して右腕でやり直しになった。痛くはないが針痕の絆創膏が左右に貼り付いた。

エコーの検査士さんもいつもの若いねえちゃんではなくベテラン風の年配おばさんで普段はあまり撮らない胃の辺りを矢鱈にうろつくのでちょっと嫌な感じである。

エコーが終わり、やっと尿採取で溜まっていたのを少しコップに採り残りを気持ち良く排出した。尿管は滞っているという自覚はないのだが、さて先生のお見立ては。

寒き日を書[ふみ]もてはひる厠かな(正岡子規)

診察室の前のソファで待っていると前の患者さんと先生の会話が洩れてくる。先生は大丈夫と言っているがなかなか患者さんが安心せず怯えているご様子だ。重大事態を伝えるのも大変だろうが安心させるのにも苦労するらしい。

誤診かも知れず霜夜の道かへる(小坂蛍泉)

やっと心配な患者が出てきて、呼び込まれた。前の患者のロスタイムを取り戻そうとしてか、実にあっさりと“大丈夫、石は詰まってないな。あとは血液検査の結果だけど今のところ大丈夫だ。何か異状を感じたらすぐにいらっしゃい。”で終わり。

何はともあれ、直ぐに入院とかお陀仏にはならないらしい。コンビニで粗挽きソーセージと箱酒を買い公園のベンチで内祝を致した。公園の奥の方では保育園児が走り回っていた。

大丈夫と言つてしまいし霙かな(池田澄子)

本日は四千歩で階段は1回でした。

BBC

Bookclub

BBC Radio 4 - Bookclub, David Lodge

David Lodge

David Lodge is both a leading comic novelist and a renowned literary critic. He dicusses his novel Nice Work with James Naughtie.

を聴きました。この小説は分からないながらも最後まで読みました。終活で英語の本は殆んど処分しましたが、David LodgeのNice Workを含むTrilogyとThe Art of Fictionはまだ残してあり、読める状態にしてあります。ロッジの話は分かり易かった。

願い事-叶えてください。ダラダラは勘弁してください。一思いにやってください。それが今でも構いません。自分では出来ないと思います。是非そちらで措置してください。