(巻ニ十八)古物屋や路地にせり出す炬燵板(山口珠央)

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(巻ニ十八)古物屋や路地にせり出す炬燵板(山口珠央)

2月25日木曜日

家事:四部屋の掃除機がけ。週末は天気が怪しいので今日掃除機をかけた。毛布は干せたが布団に十分な陽は射さず。

約束も用事もなくて蒲団干す(井戸幸子)

散歩:

桜通りを歩き、

抗えず 家路失ふ 竈猫

と捻る。

本日は三千六百歩で階段は2回でした。

読書:

「メスをめぐるシビアな競争が脳を大きくする - 澤口俊之」知恵の森文庫 脳がわかれば世の中がわかる から

を掲載したが、読み返して「こんなところに出て来るんじゃなかった」と改めて思う。

《この能力は社会関係にとても重要ですが、前頭葉の特定の領域が担っていること、そして、ヒトに特有らしいことがわかっています。しかも、心の理論では言葉(とくに声に出さない内語)を使うことが多い。

さらに、これはごく最近の私の考えですが、脳は「他人の脳を操作する」という特徴をもっています。「読心」ではなく「心操作(mind-operation)」あるいは「脳操作(brain-operation)」ですね。相手の脳を操作して、自分の都合のよいようにさせる働きで、これも言語を介することが多い。「読心」もこの脳操作では重要です。相手の心がわからなければ、相手の心(脳)を操作することができない。

こうした脳操作系がヒトでは最大限に発達した。だから、一〇〇人程度の社会でも社会関係のために使う脳の労力は並大抵ではなく、脳はフル回転せざるを得ない。それて、ヒトの場合は群れの大きさはあまり大きくないけれど脳は非常に大きくなったと考えるわけです。》

そんな娑婆とも縁が切れた。暫くは彼奴以外に口をきく必要もない。下手をすると死に際に引き戻されて一時的に嫌な思いをするかもしれないが、一人では死ねないのだから仕方がない。とにかく今は隠遁し話し相手は会ったこともない故人だけ。

春宵や故人ばかりの映画観る(山戸暁子)

厨事:カレースープとさわらの西京焼きを手伝う。さわらが三枚セットだったそうだ。鍋が小さくて三枚は焼きにくい。魚はフライパンにシートを敷いて焼いている。カレースープなどとぬかすといっぱしに聞こえるが、肉野菜炒めにお湯を加えてカレー粉を入れて煮たものだ。

願い事-叶えてください。一人静かに参りたい。