(巻二十九)鳥帰る土産忘れし急ぎ旅(本宮珠江)

f:id:nprtheeconomistworld:20210408082355j:plain

f:id:nprtheeconomistworld:20210408082359j:plain

(巻二十九)鳥帰る土産忘れし急ぎ旅(本宮珠江)

4月7日水曜日

確定申告のために税務署へ出かけた。8時半ころに葛飾税務署に到着し、玄関で検温と手の消毒をして庁舎に入る。受付番号は6番でした。9時の時点で待合室には40人ほどが座っていた。署員と或る納税者とのやり取りを聞くに、確定申告の締め切りになる来週は相当混雑するだろうとのことだ。

税務署へ来る人たちの身なりは実にみすぼらしい。敢えてボロをまとっているにちがいない。男はジャンパーかジャージー上着を着ている方を見かけない。女にスカートはいない。彩色の衣類はなく、グレーかベイジュ止まりだ。とにかくくすんだ色調である。

9時15分に業務開始。マスク、フェースガードでビニールシートの向こうにいる御担当に収入関係書類と控除関係書類を示し、確認を受ける。次いでパソコン部屋に進む。誘導係に「パソコンの操作はできますか?」と訊かれ、まあ、なんとか出来ますと答えて、それなりのコースに送り込まれた。

パソコンの文字のゆらぎや目借時(久保田かなめ)

納めている税金が僅かだから、コチコチと入力しても戻りは僅かである。あらためて数字をながめて見ると所得税よりも国民健康保険料、介護保険料、住民税

の方が遥かに重いなあ!

凡そ30分で打ち出しまで終わり、「5年間保管してください。」と言われて控えなどを渡された。納税者の申告関係書類の保存義務は5年です。解ってます。

長閑な春の午前の一仕事は無事終了。そのあとは中華屋で一杯が恒例でしたが、今年は自粛いたした。

酒酌むや中華屋に食ふ冷奴(押野裕)

本日は八千歩で階段は3回でした。

願い事-叶えてください。

つちふるや嫌な奴との生きくらべ(藤田湘子)

という句があるが、どうも長いが勝ちとは言えなくなってきたようだ。上手く終わる方が勝ちかな。勝ちも負けもないのだけれど。