(巻三十)はるばると来て梅林に長居せず(柏村二三子)

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(巻三十)はるばると来て梅林に長居せず(柏村二三子)

8月24日火曜日

図書館から頼んだうちの一冊「日本の名随筆別巻60買物」の用意ができたとメールを頂く。手元に読む物がないので一冊でも借りに出かけた。編者原田宗典氏の選考方針のためか、またはテーマが“買物”であるためなのか、執筆した時代、世相を強く反映する作品が多い。

デパートの産地訛の粽売り(炭谷種子)

図書館のついでにドラッグストアで風呂の排水口に被せる「髪の毛まとめてポイ」とか排水管の粉末洗浄剤の「パイプユニッシュ」とか床拭きワイパー用の拭き取りペーパー「クイックルワイパー立体吸収ドライ」などの買い物をして帰った。この手の商品は商品名に用途を盛り込まないと消費者にアピールする力が足りないのだろう。ドラッグストアには草餅がないのでアイスモナカをおまけに買って歯を痛めないように用心してかじった。

夕方の散歩。二丁目から入り、亀中正門あたりから一丁目に渡り、図書館の前を通り帰宅した。二丁目は路地の町である。

夕顔やろじそれぞれの物がたり(小沢昭一)

本日は六千歩で階段は3回でした。

願い事-静かに叶えてください。

散歩の途中でコンビニに寄り揚げ物で酎ハイをあおるのを楽しみとしてきたが、飽きがきた。コンビニで仕入れて公園などで仲間と飲む所謂ロチュウ(路駐→路酎?)という行為がよろしくないとされたころから散歩途中での一杯を始めた。アジフライと酎ハイの取り合わせに感動し、春巻と酎ハイのコンビネーションに落涙し、各コンビニのメンチの質と価格に敏感になった。しかし、何事も日常化すれば感動は薄れ退屈な繰返しになってしまう。我が路酎もその運命には逆らえず、もはや心を踊らせるものではない。旨いものに出逢ったときにその気持ちを著す一字は「珍」と聞いたことがある。珍でなければならないのだろう。