(巻三十二)黒帯の猛者なりしとはちやんちやんこ(木嶋朗博)

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(巻三十二)黒帯の猛者なりしとはちやんちやんこ(木嶋朗博)

2月17日木曜日

細君にも3回目の通知が届き、1回目、2回目を射ってもらったクリニックに予約の電話していた。だいぶこなれてきたようで、6ヶ月後以降の希望日に直接来院してくださいとのことだそうだ。

続いて、郵便物の転送願いをしたためた。転居して5年になり、さすがに転送されてくる郵便物はなくなったが、念のためだそうだ。

午後は生協までにした。風が強く、空気が冷たい。歩く気にならず。何につけても凹状態だ。

「葡萄棚 - 永井荷風

を読んでみる。文語文だ。解らないところもあるが、何となく心地よい。

《楊弓場[やうきゆうば]の軒先に御神燈出すこと未だ御法度ならざりし頃には家名[いえな]小さく書きたる店口の障子に時雨の夕[ゆふべ]なぞ榎の落葉[おちば]する風情捨てがたきものにて☆ひき。その頃この邊の矢場の奥座敷に晝遊びせし時肱掛窓の側[そば]に置きたる盃洗の水にいかなるはづみにや屋根を蔽ふ老樹の梢を越して、夕日に染みたる空の色の映りたるを、いと不思議に打眺め☆事今だに記憶到居☆。其の頃まではこの邊の風俗も若きは天神髷三ツ輪又つぶしに結綿[ゆひわた]なぞかけ年増はおさふねお盥[たらい]なぞにゆふもあり、絆纏のほか羽織なぞは着ず傳法[でんぽう]なる好みにて中には半元服の凄き手取りもあり聞きしが今は鼻唄の代りに唱歌唄ふ田舎の女多くなりて唯わけもなく勤めすますを第一と心得☆故遊びが楽になりて深く迷込む恐れもなく誠に無事なる世となり申☆。》

射的屋のむすめものぐさ秋祭(小沢信男)

願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。

浪高き世をこぎこぎて人はみな

舟岡山をとまりにぞする(西行)

か。

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