(巻三十三)手心を加へて秋の蚊を打てり(坂本昭代)

(巻三十三)手心を加へて秋の蚊を打てり(坂本昭代)

4月26日火曜日

今日の午後から明日にかけて天気が崩れるとのことで、細君は買い物に出かけ、私は細君が戻ってすぐに散歩に出かけた。雨が落ちて来そうななかを図書館から都住2と回り、太郎に挨拶した。花子は不在。

午後は机で借りている本を捲って過ごした。その中の一冊が『老人の美学-筒井康隆』で、フムフムと思うところをコチコチいたした。

《こういう夫婦関係が案外稀であることを教えてくれたのは、東京に着いた時よく立ち寄るホテルニューオータニにある日本料理店のチーフ・ウェイターだった。彼はある日、実に不思議そうな顔をしてわれわれに訊ねたのだ。

「筒井さんご夫婦は、どうしてそんなに仲がいいんですか。わたしども夫婦は顔をあわせれば口喧嘩だし、まして一緒に外出したことなんか、一度もありません」

そして、自分の知る限りこんなにいつも一緒という夫婦はみたことがないので、夫婦が仲良くする秘訣を教えてくれと言われた時は困ってしまった。そんなこと、特に考えたこともなかったからだ。しかたなく、愛妻家として有名な俳優、リチャード・ギアの言葉を紹介した。

「妻の愚痴につきあいなさい。とことん聞いてやりなさい。その時に、こうしたらいいとか、自分ならどうするとかいった、自分の意見は絶対に言わないように。妻はそんなものを求めているのではなく、聞き手を求めているのだ。黙って、我慢して、最後まで聞くことだ」》

細君なども“アイボ(ロボット犬)”のような相方を理想としているようである。

夜、FM葛飾の『きしゃぽっぽ』を聴く。宇都宮線高崎線常磐線ダイヤ改正の話で減便・減車両で混雑化し、松戸など積み残しが発生した駅もあるらしい。

願い事-生死直結で知らないうちに逝かせてください。コワクナイ、コワクナイ。

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2020/08/06/082155

いずれにせよ、これから先に光明はない。細君との楽しかったこと、よかったことを思い出しながら消えてしまうのが一番だ。