(巻三十三)普段着で来し葛飾の菖蒲園(松井水仙)

(巻三十三)普段着で来し葛飾の菖蒲園(松井水仙)

4月27日水曜日

洗濯と掃き掃除をして昼飯の温めをいたす。前線通過で荒れる天気との予報であったが、洗濯物を外に干せた。

午後の散歩は久しぶりに反時計回りで葛飾野高校、修徳学園風呂屋、都住2、生協と歩いた。先ず、URのツツジで蜂のお仕事を拝見して一撮いたした。

騒がねば蜂は優しと庭師言ふ(上田秋霜)

と云われても携帯を近づけるのもこの辺りまでだ。花の方も蜂の羽の震動音を聞くと蜜の糖度を上げに入るという。

https://www.bbc.co.uk/programmes/w3ct1pq5

そのことについては17分から20分あたりで説明されている。

蜜はふんだんに出ているようで蜂さんは濡れてテカテカだ。見方によってはかなり猥褻である。

鍵穴に蜜ぬりながら息あらし(寺山修司)

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2020/07/25/084233

蜂さんの次はURにいる名無し猫のご機嫌を伺う。少しは覚えてくれたようだ。そこから高校コースを歩き、都住2で太郎に挨拶。もっとおくれと軽く引っ掻かれた。悪気はないのだろうが、気を付けないと。スナックをあげたあと首のまわりなどコチョコチョしてやるとゴロゴロいう。生協では自分用の牛乳、ヨーグルト、納豆、マヨネーズ、柿ピーと猫のスナックを買う。柿ピーは生協ブランドのが出ていて亀田のより30円安いのでそちらにしてみた。猫のスナックには一日当たり100円くらい使っていることになる。

3時ころにURの名無し猫のパトロンの婆さんが餌を自転車で運んで来るので様子を見ながら帰った。まだ餌にはありつけていないようでじーっと待っていた。あまり大きくはないから雌なのだろう。耳にカットが入っているから処置済みだ。 

帰宅して柿ピーを食べ比べた。生協の方がピーナッツが少し多いような気がするが数えたわけではない。醤油味がしっかりしているのは亀田の方だ。いずれも小袋6袋入りのもの。

願い事-生死直結で知らないうちに逝かせてください。コワクナイ、コワクナイ。

ミカンに水を遣る。早くも散り落ちた花びらがある。儚い。“儚い”の句が在庫にないのでネットを浚ってみたら、

忘らるる身の儚さよ秋扇(いなだはまち)

というのしか出てこなかった。“儚い”と言わずに儚さを詠めということかなあ?

空蝉のそばなる蝉のむくろかな(高梨圭一)

隠遁して忘れられ、故人となれば誰の記憶にも残るまい。何れにしても他者の意識の事だから“忘らるる”ことで我が身のことを儚いとは思わない。

さても猶世を卯の花のかげなれや

遁れて入りし小野の里山(兼好)

https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2019/11/09/074005