(巻三十六)ポストまで春の一句と歩きけり(鬼形のふゆき)

(巻三十六)ポストまで春の一句と歩きけり(鬼形のふゆき)

5月16日火曜日

晴れ。細君がラジオから仕入れた話では今日は「旅の日」だそうで旅の曲がよくかかるという。さてその心だが、芭蕉奥の細道へ旅だったひだからだそうだ。

で、はて?と

「五月雨、梅雨、栗花落、五月晴 - 倉嶋厚」ベスト・エッセイ2005 から

を読み返してみたら、

芭蕉が「おくのほそ道」の旅に江戸を出発したのは、元禄二年三月二十七日、太陽暦の一六八九年五月十六日であった。沖縄の梅雨入り平均日は五月八日だから、南の海にはすでに梅雨前線が現れていた。そして北上する梅雨前線に追いつかれて、「五月雨の降り残してや光堂」(陽暦六月二十九日)、「五月雨をあつめて早し最上川」(七月十九日頃)と詠んだ。が、梅雨という言葉は「おくのほそ道」には出てこない。》

とあった。

細君は生協のついでに花屋でカーネーションを買ってきた。同級生と電話したらしいが、友だちは娘からカーネーションがきたとのこと。ただし、共働きの娘の子ども二人を面倒みていての話だ。

昼飯喰って、一息入れて、瞑想はせずに半ズボンを買いにアリオのヨーカ堂へTシャツ半ズボンで出かけた。昨日、一昨日と歩いていないので、クロちゃんを訪ねたあと中川の土手に出て、川沿いに歩いてアリオへ。2階のヨーカ堂でヨーク・ブランドの半ズボンを見つけ、88から94までのフリーサイズ、ベルトとゴムの伸縮形状の物、1着二千円、を2着購う。同じような、他のブランドの物だと1着六千円だ。頑張れヨーカ堂

で、喉が渇いたのでサイゼリアでもと思ったが、向かいの紅虎餃子に入ってしまった。瓶ビールのつもりだったが生を見れば生が飲みたくなる。結局生を2杯と餃子で千六百円遣ってしまった。生が高い。ジョッキの形はしているが容量はコップ並みだ。

で、店での盗み聞き。五十代のおばさん二人が色々と話していたがはっきりと耳に入ってきたのが子どもの教育費の話。長女、次女といるらしく長女は然るべき大学にご通学、若しくは、既にご卒業のご様子。その長女が会計士を取ってコンサルになりたくなりその道の受験校に通いたいと援助を求めてきたそうだが「あんたにかける分は終わりよ。バイトで貯めたお金を使いなさい、と言ったわよ。だって次の子の事があるもの。シュンとしてたけど、はっきりさせて置かないと。まあ、本気でやって行き詰まったら少しは助けなくちゃいけないけど。最初からはなしよ。」と聞こえてきた。で、ご当人たちはビールをグイグイ、料理をパクパクやっているから一人あたり五千円は下るまい。

今日の猫さんたちは、午前のトイちゃん。午後のクロちゃんとトモちゃん。

帰宅後も半ズボンとTシャツに着替えて過ごす。

願い事-涅槃寂滅、即死でお願いいたします。

芭蕉奥の細道で以下を読み返してみた。

「はじめに 『芭蕉の旅は秘密だらけだ』- 嵐山光三郎芭蕉の誘惑 から

「同行 - 安東次男」中公文庫 芭蕉 から

曾良随行記 - 井伏鱒二」還暦の鯉 講談社文芸文庫 から

国々に案山子もかはる姿かな(河合曾良)