句歌控帳「立読抜盗句歌集」
夫の恋見て見ぬふりの破れ傘(佐藤文子)
意味深な句の順番となった。
長い人生と言っても、高々六十年余であるが、色事を端居して観察したところでは、
プライドを持った方と付き合う方が、怪我はない。
端居(はしい)して 濁世なかなかおもしろや (阿波野青畝)
こんな男と見下していただければ、話は終わりである。
鴨鍋のさめて男のつまらなき(山村玉藻)
馬鹿にされたところで、相手も、所詮「鴨鍋」程度である。
今日の午後、神保町を彷徨いた。
丸谷才一の「文章読本ー中公文庫昭和五十二年版」をゆっくりと読んだので、次を探しに古書街を歩いた。
昭和二十二年の岩波文庫「ぼくとうきたん(漢字が出てきません)」を見つけ、百円で買った。
古本屋街も随分虫食いになった。
墨東や運河にゆらぐおでんの灯(鷹羽狩行)
断酒6日目達成
断酒に集中いたします。