本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」


とりわくるときの香もこそ桜餠(久保田万太郎)


久保田万太郎の句は結構書き留めている。
食い物の句が多いのか、筆者が食い物に弱いのか?

ちなみに、
飲めるだけのめたるころのおでんかな
煮大根煮かへす孤独地獄なれ
もち古りし夫婦の箸や冷奴
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり

以上、食い物


これやこの冬三日月の鋭(と)きひかり
叱られて目をつぶる猫春隣
神田川祭の中を流れけり

食い物以外です。