本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」


幹に枝喰ひ入るごとく抱きあひそれより先をせずして別る(佐竹游)


月曜日、火曜日と
お金を遣わないようにしてみた。
お金は減らない。
小銭を遣ってみても、心が楽しんでいない。
それが問題だ。

秋風に小銭の溜まる峠神(角川春樹)

グリーン車に乗って、ウィスキー舐めながら、チーズかじり帰宅することも、やろうと思えばできたが、
その費用ほど、愉しくも、楽でもない。

酒止めようかどの本能と遊ぼうか(金子兜太)

ゴルフは下手なので楽しめないし、スマホの課金ゲームなんて、そもそも興味がないし、お知り合いを増やしてもしょうもない。
旅行も、もういいや!

ラジオを聴きながら、俳句雑誌を捲り、甘納豆と柿の種で至福という、貧乏性は、素性だから諦めよう!

この先を考えている豆のつる(吉川英治)

小遣いが浮いたら、細君孝行に遣いましょう。
でも、細君も何処かへ行きたいとか何が欲しいというものがないようだから。

こころ足る日は遠出せず立葵(福永耕二)