浜松町駅の小便小僧のお召し物が海水浴風に変わり、麦わら帽子に特注のゴーグルをかぶっている。
海恋し二十一年見ていない泳いでいない釣りしていない(郷隼人)
私も、息子が成長してから十三年くらい、海水浴には行っていない。
容赦なく子は育ちけり竹の春(嶋田恵一)
ご先祖さまは海から出て来たという。
水温む鯨が海を選んだ日(土肥あき子)
そんなこともあってか、波を見ているだけで飽きない。
ひく波の跡美しや桜貝(松本たかし)
行秋の波の終焉砂が吸ふ(伊藤白潮)
と、波の受け止め方にちがいはあるようだ。
後の句もこの歳になると心に沁みる。余計なお世話であるが、「砂に沁む」なんていうのはいかがでしょうか?
どうでもいいことだが、ライオンズの連敗が13で止まった。
春を背に 廊下は果てしなく暗い (松崎 佐)