(巻八)すらすらと無理言ふ妻や冬日和(浜岡健次)

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浜松町駅の小便小僧のお召し物が海水浴風に変わり、麦わら帽子に特注のゴーグルをかぶっている。


海恋し二十一年見ていない泳いでいない釣りしていない(郷隼人)


私も、息子が成長してから十三年くらい、海水浴には行っていない。


容赦なく子は育ちけり竹の春(嶋田恵一)

ご先祖さまは海から出て来たという。

水温む鯨が海を選んだ日(土肥あき子)

そんなこともあってか、波を見ているだけで飽きない。


ひく波の跡美しや桜貝(松本たかし)

行秋の波の終焉砂が吸ふ(伊藤白潮)


と、波の受け止め方にちがいはあるようだ。
後の句もこの歳になると心に沁みる。余計なお世話であるが、「砂に沁む」なんていうのはいかがでしょうか?



どうでもいいことだが、ライオンズの連敗が13で止まった。


春を背に 廊下は果てしなく暗い (松崎 佐)