(巻八)晩学の手櫛にかくも木の葉髪(岡持蝶児)

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三島を過ぎ、冠雪した富士山を拝めました。

初旅や反対側の窓に富士(中根武郎)


新幹線から関西空港へのローカル線に乗り換えたが、大阪は不案内で何処を走っているのかわかりませんでした。
通過駅のホームを見ていると、東京より国際的に見えました。
東京人が大阪を見ると、ちょっと変な土地に見えますが、
世界的視野で見ると、東京がちょっと変な土地でしょうから、
世界的視野で見ると、大阪の方がまともな土地ということになるのかな。

国々に案山子もかはる姿かな(河合曽良)

岸和田駅を通過した。JRの車両に懐かしい型式の懐かしい色をしたものがみとめられました。

ラッシュアワー押し屋に押さえしあの頃は電車は運びき人でなく夢(西出和代)

関西空港へ渡る鉄橋から大阪湾が見渡せたが、素晴らしい眺めでした。

“みおつくし”の歌を差し挟みたいところなのですが、
抜盗立読句歌集に書留めてなかったので、今日は叶わずです。

関西空港の仕事を4時に終え、名古屋まで戻って、駅前の名鉄ニューグランドホテルに投宿。
新しいホテルではないが、しっとりしたいいホテルです。
一万三千円で朝食付きは、当節のホテル事情では止もう得ない額でしょう。

ホテル投宿の楽しみの一つは有料エッチテレビです。
親分と「世界の山ちゃん」と串揚げ屋で一杯やった後、鑑賞いたしました。
いい歳をしてですが、ある意味健康診断です。診断結果は、「まだ、男」!

更衣晩年にもある好奇心(宮本秀峰)

山ちゃんはご当地で有名なチェーンだそうです。スパイスの効いた手羽先は美味しいけれど、他のメニューがいまいちでした。
そのため、串揚げ屋で飲み直しました。

飲み干して重くなりたるビアジョッキ(平石和美)

今年初めての蛎を串揚げでいただいた。残念ながら生ガキではございません。

牡蠣というなまめくものを啜りけり(上田五千石)

ご当地FMを聴きながら、就寝、快眠し、目覚め、珈琲を煎れて、スペイン語のFM番組を聴きながら、11階から名古屋駅を眺め、時間になったので朝食会場へ降りました。

毎朝の朝食はプロントのCセットなので、和食をいただいた。
この道中、食べ過ぎのため、大根おろし、目刺し、卵、ご飯に味噌汁までにしておきましたが、メニューは和洋ともなかなかのお料理でした。

目刺焼き貧しからざる朝げかな(三宅久美子)