(巻九)死ぬほどのことでもないか月見草(鳴戸奈菜)

イメージ 1

1月28日木曜日

野望や野心はないのですから、これから先、死ぬような目には遭いたくないものです。

野望はありませんが、ちゃんとした文章が書けるようになりたいという希望は持っており、文豪の“文章読本”で勉強しています。

不遜なる大志なつかし鰯雲(愛川弘文)

過日、本多勝一氏の「<新版>日本語の作文技術」(朝日文庫ー税別600円)に出逢い買いました。
文豪の読本とちがい、新聞記者の観点から、誤解を与えない読みやすい文章を書く技術、“技術”を教えている本です。
内容は概念論ではなく、具体例を多く示して考えさせたうえで要点をまとめています。

たとえば、“第三章 修飾の順序”では

白い紙
横線の引かれた紙
厚手の紙

の場合、「紙」という名詞にかかる修飾語の順序を考えることになります。

イ 白い横線の引かれた厚手の紙
ロ 厚手の横線の引かれた白い紙
ニ 白い厚手の横線の引かれた紙
ホ 横線の引かれた白い厚手の紙
へ 横線の引かれた厚手の白い紙
ト 厚手の白い横線の引かれた紙

を検討させて、

要点として
節を先にし、句をあとにする。
と纏めております。

文庫とはいえ300頁を超える中身の濃い本です。今朝は句読点のところを読みましたが、理解には到底至っておりません。
昨日の日記に

「お迎えの黒塗り国産高級車」

と言う表現をいたしました。これでよいのか悪いのか?

死ぬほどのことでもないか月見草(鳴戸奈菜)

など言っていては上達は見込めませんな!