(巻十二)糠雨や団地に隣る葱畑(山口マサエ)

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9月10日土曜日

昨日金曜日は、出先で第二の職場で活躍していることになっている元の職場のご同輩何人かと会いました。近況など情報交換いたしましたが、何処も余裕が無くなっていることが分かりました。

いまわれは薔薇の棘と思はれているやいさぎよく身を引くべきや(外塚喬)

夜は細君から弁当の指示が出ておりましたので、柏のさくら水産に立ち寄りました。
さんま祭りということで、さんま二点盛り(刺し身・叩き)、塩焼き、柳川、とございまして、二点盛りをいただきましたが、小ぶりのさんまでちょっと申し訳ないと言う心持ちで箸をつけました。(写真)

紅顔の少年さんまほろ苦し(潤)

その後は、ご飯セットとさんまの塩焼きで食事して金千六百円也でございました。

今宵は朧半月の下、ご町内の夜回りをいたし、その後NHK第二放送で荷風断腸亭日乗の朗読最終回をうかがいました。昭和20年の日記でしたので、食べ物についてのことも多く、荷風と谷崎の勝山での再会の話にも食べ物がよく出てきました。

ちょうど荷風随筆集(上)日和下駄を読み終わりました。巻末では荒川放水路の土手のこと、大島から砂町、葛西あたりのこと、向島、寺島、堀切あたりのこと、そして最後は千葉県の市川あたりのことについて書かれていて原木で終わっています。
永井荷風随筆集の(下)に進みませうか。ゆっくりと。

下駄の歯の斜めに減りて秋の暮(辻享子)