(巻十二)尻さむし街は勝手にクリスマス(仙田洋子)

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10月25日火曜日

朝晩はかなり涼しくなってきた。電気ビル裏でいただく“モーニングコーヒー”が冷えた体を温めてくれる。セットはハムチーズトースト、サラダに茹で玉子かヨーグルトが付き450円と大変リーズナブルである。茹で玉子には塩袋が付くが使わずに食す。茹で玉子がきれいに剥けると気分が宜しい。

茹で玉子きれいにむいてから落し(延原句沙彌)

塩分について、冷凍ピザ製品減塩化の苦労ばなしの記事を読んでいる。
冷凍ピザと配達ピザは競合関係にあり、手軽さと本物感覚が勝負を決めるとのことだ。配達ピザ側はITを駆使し配達車両にオーブンまで搭載して調理時間と配達時間の短縮化を図り、冷凍側は生地の膨れ方や食感で配達ピザと同等の品質まで迫っていると言う。

餅間のピザの出前もよからずや(尾亀清四郎)

記事によれば、消費者の濃い味嗜好のためこの競合する両者は軍拡競争の如く徐々に塩分を強めて行ったそうである。
このピザを初めとする、調理済み食品とデリバリーを含む外食産業がアメリカでは全食品摂取量の75パーセントに達しており高血圧やこれに伴う心臓病を予防するためにはこの75パーセントの食品の塩分を規制することが不可欠だと識者や保健当局は認識しているが、消費者の嗜好に反しての減塩新製品が販売不振であると言う現実があり、冷凍側も外食デリバリー側も減塩には及び腰とのことだ。

味無きをよしといふなり蕪蒸し(宮津昭彦)

味気ないと思いつついただく細君の料理も考えあってのことと、有り難くいただくことにいたしましょう。

薄味に調え焼きし寒鰤の命いただき命惜しまん(潤)