(巻十九)年の夜あたひ乏しきもの買ひて銀座の街をおされつつ来る(釈ちょう空)

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6月21日木曜日

スバル座のポスターです。阿部寛さんは兎も角、脇役陣が豪華です。観にはいきませんが。
しかし阿部寛さんは息が長いし芸域も広いなあ。一応ゴシップもないようで銀行、航空会社と優良企業の看板をつとめていらっしゃる!

昼間のことは省略するとして、今日は夏至とのことなので、帰りは都営地下鉄浅草線にしてみた。

地下鉄にかすかな峠ありて夏至(正木ゆう子)

帰宅すると細君がイラスト付きで王子・飛鳥山近辺を紹介している新聞記事を食卓に持ってきた。
細君は滝野川に実家あったから王子界隈には想い出もあろう。進駐軍(占領軍)の王子キャンプへ行った想い出話をよくするが、今日はそこで初めて見たボーリング場の話を聞いた。
息子をよく実家に連れて行っていたが、そのついでに飛鳥山や音無川の親水公園で子供だった息子と遊んだことを懐かしいがっている。

海恋し潮の遠鳴りかぞえては少女となりし父母の家(与謝野晶子)

因みに、細君は女の子を授かった場合は“晶子”にすると決めていたようだ。

細君ばなしを続けて申し訳ないが、もう一つの話題は文化放送の開局以来65年続いている早朝の長寿番組“野鳥の(なんとか)”についてであった。65年を記念して特別番組を制作したようでこれをテープに録って繰返し聴いている
という。
浜離宮も鳥の囀りを聞くにはよいところだと番組が伝えたようだ。“連れていけ!”がいずれ始まるだろう。
悦んでご案内いたしますよ。

囀やどんな鳥かとみな仰ぎ(深見けんじ)