2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻三十)仮の世のほかに世のなし冬菫(倉橋羊村)

(巻三十)仮の世のほかに世のなし冬菫(倉橋羊村) 9月8日水曜日 顔本にお祝いメッセージが5本届いておりました。ありがたいことです。その後もチラホラと頂き、旧交を温めました。ギルバートのところの二人の息子はITで羽振りが良いらしい。 午後は健康保険…

(巻三十)短日や釣師迷はず竿しまふ(秋野三歩)

(巻三十)短日や釣師迷はず竿しまふ(秋野三歩) 9月7日火曜日 細君が内科に出かけたので、静かに大佛次郎の随筆『高瀬川』をコチコチしながら午前を過ごす。大佛次郎随筆全集には洋行の話と猫の話と歴史上の人物の話が多い。私の興味の外であるよ。 昨晩の天…

(巻三十)運命と片付けられてちゃんちゃんこ(杉山文子)

(巻三十)運命と片付けられてちゃんちゃんこ(杉山文子) 9月6日月曜日 9時から洗濯をして部屋干しして、10時半ころ書留を再配達して頂いた。すいません。 昼飯を食べて、 けじめなく午後となりたる秋ついり(片山由美子) 「LSDの世界 - 馬場あき子」日本…

(巻三十)晩年の犬の歩みや冬たんぽぽ(広渡敬雄)

(巻三十)晩年の犬の歩みや冬たんぽぽ(広渡敬雄) 9月5日日曜日 長雨で洗濯物が乾かない。 昨日の夕方、簡易書留の配達があったようだ。再配達の依頼をしていたが、AIの音声対応ということだ。一応終わって、でも心配になって配達郵便局に電話をしていたが…

「名古屋に多い“シブチン”男 - 石坂啓」日本の名随筆別巻54悪口から

「名古屋に多い“シブチン”男 - 石坂啓」日本の名随筆別巻54悪口から金にセコイ男が苦手である。嫌なタイプの男はもちろんいろいろあるけど、てっとり早いモノサシで言うとコレですね。金払いが悪く、セコク、みみっちく計算してる男とはあまりつきあいた…

(巻三十)誤字脱字合格祈願絵馬頓馬(木村いさを)

(巻三十)誤字脱字合格祈願絵馬頓馬(木村いさを) 9月4日土曜日 “(天気予報が)雨なんだか曇りなんだかはっきりしないわ。時間ごとだと午前は曇で地図の降雨予想図は雨なんだから。”と言いながら起こしにきた。買い物に出かけるつもりらしいが、カートを牽い…

「みやげ物の効用 Trouble Doll - 柴田元幸」日本の名随筆別巻60買物 から

「みやげ物の効用 Trouble Doll - 柴田元幸」日本の名随筆別巻60買物 からみやげ物というのはどことなく物哀しいものである。旅先で買ったときは素敵だと思っても、家に帰ってあらためて見てみると、何でこんなしょうもない物を買ったのかと、どうにも気…

(巻三十)鮎跳ねて簗にとびたる不覚かな(久保木信也)

(巻三十)鮎跳ねて簗にとびたる不覚かな(久保木信也) 9月3日金曜日 さて困った。洗濯をしろというが、2日前にした洗濯物がまだ乾いておらず部屋にぶら下がっているのだ。 風呂とシャワーの温度を1度上げた。 やはらかき雨も三日や鉦叩(青谷小枝) 昼過ぎに…

「「自然死」のしくみとは - 中村仁一」やはり死ぬのは、がんでよかった から

「「自然死」のしくみとは - 中村仁一」やはり死ぬのは、がんでよかった から自然死とは、ひと言でいうと「餓死」することです。餓死というと、とても悲惨なイメージありますが、砂漠で喉が渇き、食べるものもなく、もがき苦しんで死ぬのとはわけが違います…

(巻三十)重心を低くしてゆく春の山(久行保徳)

(巻三十)重心を低くしてゆく春の山(久行保徳) 9月2日木曜日 涼しいけれど麦茶を作るは、と言いながら起こしにきた。別に沸かすわけではなくパックを浮かべるだけだがそれでもありがたい。よかった、よかった。湯冷ましまでで冷蔵庫にはしまわない。 どちら…

(巻三十)毛虫落つそこに始まる物語(小泉八重子)

(巻三十)毛虫落つそこに始まる物語(小泉八重子) ☆この句も大好きな句です。 9月1日水曜日 涼しさにぐっすりと眠り込んでいて叩き起こされた。 午後からは雨になるというので午前中に散歩に出かけた。始業式帰りの中高生があちらこちらにたむろしている。 …

(巻三十)君の名をはたと忘れた咳をする(竹崎奇山)

(巻三十)君の名をはたと忘れた咳をする(竹崎奇山) 8月31日火曜日 「今ごろ、微弱陣痛が始まったのよね。」 32年前の9月1日に息子を産んだのでその頃のことを話ながら起こしにきた。 衣類の風通しをした。洋服ダンスから礼服や替え上着を出し、ブラッ…