(巻二十七)風花や荷風の作をふところに(大町糺)
12月12日土曜日
藪から棒に「今日は誰の誕生日だか知っているか」と朝っぱらから挑んできた。分からないと答えると、「舟木一夫よ、ファンだったのよ。」と訳が分からないこと言っている。呆けたのでないらしいからこの程度のことは我慢しよう。
季節柄、何かを飾ろうと思ったようで粗末なものが取り混ぜて本棚の上に置かれた。クリスマス、正月の献立も検討しているようであり、古い料理雑誌がテーブルに出してあった。鮭のチャウダーとコールスローと鶏だろう。しかし、やる気は認めて感謝してである。私は栗きんとんと紅白膾と担当が決まっている。今年はこんなクリスマスと正月が迎えられそうだか、先のことは分からない。きっとこの先は碌なことはなくて末期は悲惨なことになるのだろう。でも、ここまでお気楽に来たのだから運がよかったのだ。
木枯しや後は野となれ山となれ(駄楽)
そう言うことで、まあいっか。 部屋の掃除をして、護り本尊のお顔の塵を払ってポックリをお願いした。
散歩:
本が届いたので駅前へ歩いた。足の調子はよくないが歩きはじめの二、三歩が済めばあとはいつもと変わらなく歩ける。困ったのはエスかレターで各階ごとに180度の方向転換をするのがキツかったな!
マネキンの笑顔が素晴らしかったので一撮し、顔本に出した。いつもイイネしてあげてる何人かがお返しをくれました。
顔見世や義理と忠義に入り浸り(伊佐利子)
本日は六千百歩で階段は止めておきました。
借りた本の一冊が『安心して、死ぬために(幸福なまま、旅立ちたいと思っているあなたへ) - 矢作直樹』でございまして、一捲りしたあと「ピンピンコロリと逝くために」と云う一節のコチ読を始めました。男性の健康寿命は72歳で寿命は81歳だそうで、この9年間を短くするためには健康寿命を延ばすことと“自然死を促す”ことだと述べています。無理しての長生きはやっぱりよろしくないのですよ。
最晩年身を焼く火事も思し召し(平川陽三)
願い事-叶えてください。以上の通りです。