「寿命というもの - しりあがり寿」人並みといふことから

 

「寿命というもの - しりあがり寿」人並みといふことから

はっきりいって、自分がいつ死ぬかなんてのは、大地震から各種の事故やらの可能性もあるし、わかるはずがないんだけどね。でも世の中なんでも「納期」というものがないと予定が立てられないでしょ
「人生」というヤツもいちおう「納期」という「シメキリ」がないと何年ローンを組もうかとか、いつ頃までにコドモを産もうかとか、スケジュールが立てにくい。
とゆうことで自分のシメキリだが、祖父が67歳、父が59歳で亡くなっている?二人とも病死でガン。しかも相当健康に気づかっていたことを考えると62~65歳くらいが妥当か?
祖父も親父もハゲだったのに僕はハゲなかったことを考えると遺伝子的早死にも多少薄らいでいるということでプラス3歳、68歳くらいまでいけるか?でも肉ばっか食べてるし、運動しないし、飲むし、寝ないし、マイナス5でやっぱり63歳くらいかな。
とすると、今の時点で僕が47歳だから、あと15、6年の命ということになる。ヤバイ。かなり短い。会社に勤めてたのが13年。会社辞めて10年。そこら辺の「あっという間」感覚の時間とたいして変わらないし、漫画を描いてる20年にははるか及ばない。ヤベー、どう考えてももうたいしたことできないな。まずは子どもだな。下の子が成人するのにあと16年、そこまでなんとかしなきゃな。コドモ、すぐ結婚して子ども産んでくれないかな。そうしたらマゴの顔見れるのにな。
しかし、あと16年つったら漫画でいったらもうマトメにはいらないといけないかな。結論を出さなきゃな、オチをつけるか?ハッピーエンドか?結局、自分はどういう人間だったってことになるんだろうな。16年かけてそこらへん、ラストシーンを練っていかないと最期キマんないよな。
そんなことを考えると自分の人生が人並みだったか気になってくる。漫画家として生きれたことは嬉しかったな。でもやりたいこと他にもいっぱいあったのになんにもできなかったな。
結局、誰にでもよかったことと悪かったことがあって、誰かが言ってたけど、人生終わってみるとたいてい8勝7敗か7勝8敗で、よくても9勝6敗ってとこかもしれない。
でも、もっともっと長生きしたら、今の社会じゃ一人で寝たきりだったりボケたり、せっかく8勝7敗だったのが、最終的に三連敗とかして逆転負けしそうだな。
でも、日本人の「人並みの寿命」は80歳以上。
多くの人はまだ本場所の取り組みが残っている。僕なんか勝ってるうちに逃げたい気もするな。そんなこと言ったらバチがあたるたな。なんか長生きって負けるとわかっている勝負を続けるみたいで気が向かないよね。ギャンブルでもなんでも、ズルズルいったら負けるって言うし。
でも僕は気が弱いから、きっと結局このまま老いて死んでいくんだろうな。もう一花、ゼッタイ咲かないな。なんてツライ日々でも、きっとオモシロイゲームとかテレビとか家族とか、そんなもんを頼りに生きていくんだろうな。「人並み」のお年寄りはみんないったいどうしているんだろう?