(巻三十七)酒汲むや中華屋に食ふ冷奴(押野裕)

8月20日日曜日

(巻三十七)酒汲むや中華屋に食ふ冷奴(押野裕)

曇り。朝家事はなし。洗濯物を干す。細君は着るものがなくなったようで30代に着ていたワンピースのようなものを引っ張り出してお召しになっているが、やはり無理がある。体型はむしろ一層細くなっているからストンと入るが色合いとかで憐れを誘う。

生協へ出かけた帰りに駐車場の車の下で暑に耐えていたトイちゃんに声をかけてみたら覚えていたようで可愛く鳴きながら這い出てきた。スナックをご馳走する。

昼飯を喰って、一息入れて、瞑想。

目覚めて、洗濯物を取り込み、ああせいこうせいに従って家事を手伝い、陽の傾きかけた5時過ぎから散歩。トモとトムは食後とみえて首も上げず。コンは空腹らしく媚びてきた。食い意地のフジが食い気ではなく、人恋しいというような素振りで近寄ってきたのは意外でちょっと心配でもある。クロはいつも通り愛嬌満点。

日曜日は「八起」がお休みなので開いていれば入ろうかと「司」の前を通る。提灯に灯か入っていたので扉を引いてみた。婆さんがいたので席につきレモンサワーをいただき付きだし楽しむ。アジフライをやってもらえるかと尋ねたら、「よござんす」とのことでそれを頂いた。二枚で四百円は感動もの。カラッと揚がっていてコンビニのアジフライとは当然なからぜんぜんちがう。旨し。レモンサワーお代わりで締めて千四百円也。なんだかんだと話が途切れない。この通りも賑やかなころには十五ほどの商店が並び「亀二商店街」と呼ばれていたそうだ。この店も今は高齢者の溜まり場ようで86歳の独り者の爺さんも客の中に居るそうだ。

願い事-ポックリ御陀仏。とにかく御陀仏。今が逝きごろ上がりごろだ。自裁できる人は立派だな。

で、

「アジフライの正しい食べ方 - 浅田次郎」ベスト・エッセイ2023 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33365567/

を読み返してみた。

私はソースでいただきました。