(巻三十九)着ぶくれしわが生涯に到り着く(後藤夜半)

2月28日水曜日

(巻三十九)着ぶくれしわが生涯に到り着く(後藤夜半)

電源コードを挿したまま枕元に置いてある携帯の電池残量が回復していなかった。ついに寿命かと思ったが、念のため仕事用の鞄に入れてある予備の電源コードで試してみたらすぐに100%に回復した。それはそれでよかったのだが近々発生するであろう携帯の買い換えのことが頭にある。そのため、この数ヵ月外飲みが激減している。すでに買い換え費用分は貯めたが、あまり飲みに行く気にならない。

晴れ。まだまだ風強し。朝家事は特になし。自分の朝食用品と頼まれ物を買いに生協へ参る。セルフ・レジでジタバタしている婆さんあり。この生協の営業圏は高齢者地帯だから店員さんも即対応するし、爺さん婆さんもこの辺の人は助けてもらえば感謝する。矢張り危ないのは他所から来たインテリ爺だな。時々いる。わたしゃレジのおばちゃんたちと顔馴染みなのでキレることはできない。

帰宅して、昼飯の温めなど手伝い、昼飯までに時間があったので画を描いた。予てより色彩のある画を描いてくれと細君に言われていたので生協の野菜売場を描いてみた。色鉛筆で色をつけてみたが、吾輩の画風に色は合わない。

洗濯物を出す。

昼飯喰って、一息入れて、散歩。図書館で5冊返して角川俳句2月号など4冊借りた。そこから笠間稲荷へ回り、コンちゃんと遊ぶ。スナックは欲しがらないが、鳴き声まで出して親愛の情を顕してくれるようになった。

稲荷から都住のクロちゃんのところへ行く途中、7ELEVENで珈琲を喫す。

クロちゃんは階段下の定位置に居ていつものように擦り擦りしてきて、喉の辺りを掻いてあげると目を細める。日高敏隆氏の随筆『ネコはどうしてわがままか』に拠れば、ネコと人間の間に親密な関係が生まれたとすれば、それはネコを子とする母ネコ子ネコ関係だそうだ。娘にスナック3袋を召し上がって頂いた。

最後に生協に寄り駄菓子(飴、柿ピー、甘納豆)を千円ほど買う。飲みに行くよりはるかに安い。

帰宅して、洗濯物を取り込み、ブロッコリーを茹でて、鶏を焼く。

基礎化学講座のTUBEを見る時間を潰して角川俳句2月号を捲り、一巡目として次の句を書き留めた。

着るものの厚さ薄さよけふ雨水(畑内節子)

泥に降る雪うつくしや泥になる(小川軽舟)

あたたかき十一月もすみにけり(中村草田男)

飄々と見せたき人の冬帽子(槁本直)

ひとり居に箸置ほしき月あかり(佐藤研哉)

風呂から上がって寝酒の前に基礎化学を視聴する。今日は16課の有機化合物。

願い事-ポックリ御陀仏。知らずに御陀仏。

《昨日はブログ「随筆筆写」に40人の方が訪れ、62のアクセスがあった。アクセスのトップ(アクセス6)は、

刑法-「鉄道のキセル乗車と電子計算機使用詐欺罪の限界 ー 東京大学教授 和田俊憲」法学教室 2020年9月号 判例セレクト から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32330168/

2位は(アクセス4)で、

「東京-大阪、深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと - スズキナオ」

https://zuihitsuhissha.exblog.jp

と、

富嶽百景 - 太宰治岩波文庫 富嶽百景走れメロス から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33198971/

でした。

で、井伏鱒二太宰治の旅ということで、

「南豆荘の将棋盤 - 井伏鱒二」日本の名随筆67宿 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32362571/

を紐付け致した。

昨日は以下の2作品に“いいね”が入っておりました。

断腸亭日乗(抄) - 永井荷風」おいしいアンソロジーお弁当 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33697376/

芭蕉の一生 - 島崎藤村岩波文庫 藤村随筆集 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33613369/

余録:昨日は細君不在のため昼飯はパック赤飯とカップ麺にしたが、カップ麺は日清のどん兵衛、天ぷらかき揚げうどんをいただいた。これが結構美味しい。かき揚げが駅そばを思い出させて、なかなかよろしいのだ。

で、

「駅そば - 小林勇」日本の名随筆93駅 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32371573/