句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻六)」
花吹雪あびて振り切る恋もあり(平松うさぎ)
昨晩のNHKカルチャーラジオは俳句で、水原秋桜子を中心に俳句ー印象派のお話でした。
どういう訳か、秋桜子の句は未だ書き留めていない。
講師の説明では、描ききっているのが印象派の特徴だそうだ。
禁じ手ではあるが、インターネットを見て、
夕東風や海の船いる隅田川(水原秋桜子)
を控えた。
さて、本日の句
花吹雪あびて振り切る恋もあり(平松うさぎ)
俳句で、見事に“振って”いますが、小気味よい!
さよならの バレンタインの チョコレート (藤原宣子)
房総に花摘みにゆきそののちにつきとばさるるやうに別れき(大口玲子)
と、
きっぱり振ったり、振られたりしている。
愛らしき 男よけふも いそいそと 妻待つ門へ よくぞかへれる (岡本かの子)
と、怒っているが、平成の若人の方が切れ味鋭い!かな?
浜松町駅のホームにあるションベン小僧の噴水は、時候に合わせておめしかえをする。
今日は和装で鯉のぼりを挿していらっしゃった。
体内の迷路も夏か水いそぐ(山川蝉夫)