1月27日土曜日
今日の俳句もなかなかいい句ですよねえ。何回かグサッと刺されて息の根を止められたような“拒否”をいただいたことがありますが、こちらも何人かにはしていたかもしれません。
房総に花摘みにゆきそののちにつきとばさるるやうに別れき(大口玲子)
花吹雪あびて振り切る恋もあり(平松うさぎ)
振られて打撃を感じていたのも“女”を知るまでで、そのあとは“まあいいか、次があるさ”としたたかになり、純情さは失せたな。
をみなとはかかるものかと春の闇(日野草城)
女知り青蘆原に身を沈む(車谷長吉)
午後は亀有図書館で「角川俳句ー2月号」閲覧。
書き留めた句は:
春宵の一句すなわちひとりごと(花谷和子)
醜聞の似たり寄つたり神の留守(仁平勝)
晩秋の損得もなき立呑屋(星野高士)
捨て印のごとくに淡き昼の月(小暮駿一郎)
不器量の身とな思ひそ残り柚子(吉倉紳一)
寒いせいか、図書館は混んでいました。
図書館の知恵の静けさ冬灯(秋尾敏)
というよりは、
読書とも避暑とも図書館通ひかな(葉月)
の冬季版と云えるのかもしれない。