(巻八)譬ふれば回り疲れし春の独楽(鈴木幸江)

今日は専ら家の周りの草取りをした。
雨が続けば、草は伸びてしまう。

在庫にある草取りの句は、

緑とて色とりどりの狭庭かな(桑原たかよし)

我が家の狭い庭にもいろいろな雑草が生えている。同じ緑ではない。

草取りの後ろに草の生えてをり(村上喜代子)

確かに、取って取っても生えてくる。特に門扉の外のフェンス沿いの雑草はみっともない。

まつつぐに舗装の継ぎ目草走る(潤)

午後になったら風向きが変わり、中学校の運動会の粗い放送や歓声が流れてきた。
運動会の句は一句在庫にあるが、今日は別の句にしたい。

明治節乙女の体操胸隆く(石田波郷)


俳壇:自らの死を微笑みて菊の中(青木千?子)
死に臨む決意ですか?句のような覚悟ができちゃっているんですか?

死ぬときは箸置やうに草の花(小川軽舟)

を切りまくった酷評があったが、俳壇はこの句をなんで選んだのだろう?

歌壇:夢と仕事まじわる生はどんな味大道芸人にうっとり拍手す(長尾幹也)
大道芸人が実践者という意味ではないですよね?見当ちがいで、メルヘンに遠し!

UFOの歌はよかったが。

部屋という宇宙に棲む子秋の夜をUFOに乗って飯食いに来る(長尾幹也)

一二作品は書き留めようと無理をしたが、朱線で消した。

蠅叩くには手ごろなる俳誌あり(能村登四郎)