(巻八)後ろ手に閉める障子の秘密めく(塩見成子)

10月25日日曜日

細君の母がお世話になっているホームに細君と見舞いに参りました。

不思議なことではありませんが、97歳のホームの住人が亡くなったようで、
ホームの集会室で葬儀が営まれるようです。
義母を含め、ここにお世話になっている老人たちも式に参列されるとのことです。


細君と義母が話をしている間、外の喫煙所で一服していると喪主の方が集会室から出て見えた。
私よりも年長者のようです。
集会室には親族の方々十五人ほどがすでにお集まりになっていた。


姑は私に好感を持ってくれているようだ。
義母の部屋に戻り入って行くと、笑顔で手招きし、視力が衰えているので、そばに来て顔を見せろと言う。
体は衰えているが、頭はしっかりしているので、お見舞いに行く甲斐もある。

耳も眼も歯も借り物の涼さよ(兼谷木実子)


ホーム訪問の後、柏に出て、そごう六階のウィーンの森で昼食をを済ませ、柏のUR案内事務所へ行く。
ご担当によれば、持ち家を処分し、URに転居をしたいという高齢者の相談は多いとのこと。

年金だけでは家賃プラス生活費は難しいようだ。
死んであの世に持って行けるわけではないし、長生きの目はないので、うまく減らしていけばいいのだが。

胸さみしゆえにあかるき十三夜(石原八束)