(巻九)葛切やすこし剰りし旅の刻(草間時彦)

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12月29日火曜日

細君と柏に出た。卵サンドと飲み物の軽い昼食をそごうの一階の珈琲ラウンジでいただいた。ここは価格(安いが内容のひどさがそれを上回る)、雰囲気(所詮売り場の一部なのでざわめくし落ち着けない。ほとんどイートイン)などちょっとお薦めはできない。
同じそごう六階の「ウィーンの森」なら二百円くらいのちがいでもっと気の効いた物が食べられるし、美味しい珈琲が一回お代わりできる。


食事、買い物のあと、プラザ館地下一階の浅野書店文具売り場に立ち寄った。

うららかや文具売場の試し書き(大杉文夫)

「立読抜盗句歌集」の手帳がめでたく埋め尽くされ、新しい手帳が必要になったのだ。
第一集手帳と同じ形式の文庫版サイズで、色の少し違うものを第二集手帳として選んだ。
第一集が一杯になるまでに五年以上かかっているから、“これがまあ終いの手帳か幅五ミリ”と言うことになるかもしれない。

第一集の第一句は

痩蛙まけるな一茶是にあり(小林一茶)

であったが、第二集の第一句は何を充てるかゆっくりと考えよう。

もう一冊、第二集の手帳よりは小ぶりの黒い手帳、を買った。

この黒い手帳の冒頭一句は買う前から決っていた。

菊添えてそつと手帳を棺の底(宮万紀子)

である。

こちらには、第一集、第二集から撰び抜いた句歌と自選の句を書き付けておくことにしたい。

死んでから先が永さう冬ざくら(桑原三郎)