(巻十)登山靴穿きて歩幅の決まりけり(後藤比奈夫)

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3月16日水曜日

定期検診で呑んでもよろしいと言うお墨付きを頂いた訳ではありませんが、やや呑むということへの怖れは減少いたしました。

少しなら飲んでもという医者に替え(早川清生)

ということで、車中晩酌の酒を小ぶりのウィスキーの水割り“白角”からやや大きい“寶の焼酎ハイボール”350mlに増量いたしました。

きめられた酒を大事に鉦叩(橘棟九郎)

“寶の焼酎ハイボール”は辛口を標榜し混ぜ物がなく、同種のカンチューハイや氷結よりさっぱりしていて美味しい。
確か、今や下町の顔になったなぎら健壱さんがコマーシャルを打っていた商品でしたが、下町と言うより場末であろう京成電鉄の立石辺りも売り込んで頂いたようで、元葛飾区民として嬉しく思います。

四ツ木立石葭切が鳴き湯屋あがり(宮津昭彦)

高砂、青戸、立石、四ツ木、荒川(現八広)、曳舟、押上ーが通学路でした。
押上から都電23番で両国を通り、深川、芭蕉庵の近くの、高橋(たかばし)まで三年通いました。もう50年近く前のことになります。

深川や低き家並のさつき空(永井荷風)

一缶のハイボールでいいセンチメンタルジャニーをいたしました。