(巻十一)租界めく町の匂ひや夏の果(村井康司)

8月1日月曜日

細君の誕生日でございます。
「何もいらない。笑顔をお願いします。」とのことでした。
細君、息子、私、三人の誕生日がこの時季ですので、細君は昼食会を考えてくれているようです。

野に遊びたるだけのこと誕生日(大橋敦子)


と、書きますと良妻賢母の鏡の如しでございますが、通帳など全てを手中に収めており、私としては、

にんげんの男に預け浮袋(高澤晶子)

の反対の心持でもございます。