(巻十二)仙人を落とす太もも小春風(中村湖童)

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10月22日土曜日

一昨日の木曜日に「鴨長明方丈記」の第三回を聴いた。治承の辻風と福原遷都についての方丈記の記録としての価値を説明し、現場を踏む鴨長明を紹介した。思うところを述べる前に先ず事実確認である。

歩かねば芭蕉になれず木下闇(吉田未灰)

昨日金曜日は“漱石、近代科学に出会う”で“我輩はニュートン力学を理解する猫である”との演題で一席うかがった。講師曰く、“我輩は猫である”はユーモア小説と云うよりは風刺小説であり、猫は碩学であると。聴いているうちに読み手が博学でないと歯が立たないことが判り手を出すのを思い止まった。
ちなみに、ニュートン力学について猫はクシャミ先生宅に隣る中学から飛来する野球の球の放物線運動をニュートンの慣性や引力を使って説明しているとのことである。

万有引力とはひき合う孤独の力である(谷川俊太郎)

漱石随筆集は読み終えたことにした。小品を筆写したので近々ご紹介いたす。この随筆集は特養には持って行かない。

春愁や少し長めの猫の顔(北村保)

写真の猫は正統派野良猫である。過日ズームで撮ったが相当警戒された。虐められて育てば世間に気を許さないのは仕方なかろう。

野良猫は逃げ道決めて日向ぼこ(松本そうしゅう)