(巻十三)見張り鴨鳴けば百羽の羽音立つ(中島京子)

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11月17日木曜日

昨日から兆候は現れていたが、どうも風邪をひいたようだ。熱はないが鼻水と涙が出て喉が痛い。薬屋に行って風邪薬を所望いたしたが、結構高いものだ。二千円もした。“千ベロ”と言う表現を坂崎重盛氏(幸之助の叔父)がよく使うが、2ベロもした。

迷惑をかけまいと呑む風邪ぐすり(岡本眸)

我輩の通常の対処法は“さくら水産”でにんにく揚げと二合である。これなら1ベロで済みグッショリと汗をかいて全快となる。ではあるが臭うので細君の評判は大変よろしくないし、今日はまだ木曜日である。

にんにくの花咲き寺の隠し畑(小川斉東語)

薬局に入ったときには1ベロくらいの薬を買うつもりでいたが、白衣を纏って眼鏡を掛けた小柄小太りの薬屋さんの薬剤師の典型のようなおばちゃんに上手に嵌められしまった。先ずは0.9ベロの薬ではすぐには治らないというようなことを言われ1.5ベロの薬に吊り上げられ、更にこれは粉薬で飲みにくいし3日分であるから、それよりは2ベロのこちらの方が効き目もちがうし結局はお得ですよ、と釣り上げられてしまった。

薬屋の食後三回舌二枚(仁平勝)