(巻十五)口にしてしまひ寒さに囚はれる(山本素竹)

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5月30日火曜日

しばらくご無沙汰していた神田コーラクを覗いてみたら、店の中はぐたぐたにとり散らかっていて大将と女将が荷物運びをしていた。夜逃げでもするのかと訊くとこの店も引っ越しとのことだ。
移転先は添付案内状の通りです。
神田駅からは少し歩くが、千代田線の新御茶ノ水駅には近いようだ。行きは呑みたい一心で我慢できる。いい気持ちになったあとは歩きたくない。つまり、丁度いい塩梅ということである。

なつかしき春風と会ふお茶の水(横坂堅二)

呑むつもりになっていて呑めないと云うのは辛い。

そこで丁度よい機会なので亀有駅南口の亀有新道沿いの飲み屋を探訪することにした。チェーン店はほとんどない。
“一力”と云うおばちゃん二人とおっさんでやっている場末らしい店に入ってみた。焼き鳥、もつ焼、おでんなどが品書きで、でおでんの五点もりと黒ホッピーにしてみた。場末にしては薄味で特に旨いと云うほどのおでんではなかった。刺し身はない。しめさばとボイルしたホタルいかが生もの云えば生ものである。おでんと黒ホッピー、中一回で1160円であった。
“一力”から数軒先に“ときわ”と云う食堂のような飲み屋があった。次はこの店にしてみよう。魚があるようだ。

レールややはずれて生きておでん酒(古田保子)