(巻十七)ネクタイをする日しない日いてふ散る(草間時彦)

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2月24日土曜日

細君の今朝の囀りは“ずいぶん雀が騒いでいるわねえ!”であった。朝の気温は1度以下であったから十分寒いが、今日は陽気がよくなることを知っていて朝っぱらから賑かなのであろう。だがまた寒くなる。

春きたと騒ぐ雀の勘違い(潤)

今日は歯医者に予約を入れていたので掃除は掃除機をかけるだけに勘弁していただいた。
泌尿器科は亀有の井口クリニックに変えたが、歯科はいまだに新柏の加藤先生に頼っている。
左下奥歯を二本インプラントにする工事中で今日は12月に抜歯した痕の治癒検査である。

歯科では、(マスクを外してくれないと最終判定はできないが)なかなかチャーミングな衛生士さんに顎など撫でていただきながら360度の歯列エックス線撮影をしていただいた。

戦死せり三十二枚の歯をそろへ(藤木清子)

*沁みる句です。デモ隊シュプレヒコールみたいな反戦俳句はいただけませんが、池田さまや柴田さまの句も沁みます。

先生のお見立てでは経過良好とのことで、3月の最終土曜日に杭打ち工事をすることになった。

かわせみに杭置去りにされにけり(八木林之助)

診察のあと、久しぶりに新柏駅前を通ったが“モスバーガー”、“たこ焼三太”“東武ブックス”の三店舗は閉められたままであとが入っていない。閉店案内の貼り紙もだいぶ疲れてきた。

閉店の貼紙三行走り梅雨(川崎益太郎)

移り住んだ亀有は生まれた町の隣り町だから雰囲気はわかっていたが、駅前に本屋がないとは思っていなかった。その点柏駅前には本屋が何軒かまだ生き延びている。久しぶりに浅野書店に寄り土産に「日本語ー表と裏 - 森本哲郎 (新潮文庫)」を買った。
昼飯も此方にいたころは時々来ていた西口の庄屋にして、海鮮丼に高清水をつけた。亀有にも庄屋はあって入ることもあり、同じように海鮮丼に一本つけるが、同じチェーンの店でもちがう。柏の方が断然具がよい!更に柏店では酒がコップ、升、受け皿の三段構えで出てくる。酒は一升瓶からコップに注がれ、コップから溢れて升に溜まり更に溢れて受け皿に溜まる。総量で一合を超えるような商売はしていないだろうが、最後に受け皿に残った酒をコップに移すと何か随分と儲かったような、呑ん兵衛の意地汚さを満足させてくれる仕組みを遺している。亀有店はその点遊びがない!

きめられた酒を大事に鉦叩(橘棟九郎)