2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻三十)秋ともし一病が吾の羅針盤(大木あまり)

(巻三十)秋ともし一病が吾の羅針盤(大木あまり) 8月7日土曜日 生協へ出かけて行く細君が、「今日から秋よ、立秋よ。」と教えてくれた。 細君が買い物から戻ると入れ換わりに散歩に出かけた。台風の接近で午後からは天気が崩れるらしい。 高校コースを歩い…

「小鍋だて - 池波正太郎」日本の名随筆26肴 から

「小鍋だて - 池波正太郎」日本の名随筆26肴 から いま、私が小説新潮誌へ連載している〔剣客商売〕の主人公で老剣客の秋山小兵衛は、これまでに出合った何人もの人びとがモデルになっているし、やがては、おのれのことをも書きふくめることになったわけ…

(巻三十)二の足を踏む誘はれし岩魚釣(茨木和生)

(巻三十)二の足を踏む誘はれし岩魚釣(茨木和生) 8月6日金曜日 掃除、洗濯、風呂排水口の洗浄、布団干し、生協への買い物で午前を終わる。 棺に入れてもらうつもりで句や歌を書き留めている黒手帳がほつれてきた。バックアップはあるが、書き足す頁があまり…

「都合のいい偶然 - 土屋賢二」文春文庫日々是口実から

「都合のいい偶然 - 土屋賢二」文春文庫日々是口実から 幸福な一日だった。大谷がホームランを打った。それだけで心がはずむ。外へ出ると、雨上がりで道路は光り、穏やかな日差しが心地よい。近所のネコと窓越しに目があい、しばらく見つめ合って気持ちが通…

(巻三十)居眠りが居眠り誘ふ目借時(橋本典男)

(巻三十)居眠りが居眠り誘ふ目借時(橋本典男) 8月5日木曜日 不安を取り除き、心を静めるおまじないは人それぞれちがうだろうが、彼奴の場合は荷風散人と同じで貯金通帳を護り本尊にして拝むことのようだ。今日も拝みに出かけた。 死金を一壺に蓄めて紙漉婆…

(巻三十)梅咲くや何が降ても春ははる(千代女)

(巻三十)梅咲くや何が降ても春ははる(千代女) 8月4日水曜日 目を閉じて無念にあれば涼しかり(阿部みどり女) と言われても、さすがに今日は酷しい。35度だという。 今日の昼飯で50グラムパックのお亀納豆を食べ切った。容器のネバネバを洗い流して分別…

(巻三十)あぢさいのもう欺けぬ終のいろ(谷本元子)

(巻三十)あぢさいのもう欺けぬ終のいろ(谷本元子) 8月3日火曜日 区役所から熱中症への注意を呼び掛けるメールが届いた。そんな中を毛布をクリーニング屋さんに持ち込む。三枚で2640円也り。ついでに生協で買い物を致す。豚もも薄切り、ほうれん草、豆…

(巻三十)世の中は稲苅る頃か草の庵(芭蕉)

(巻三十)世の中は稲苅る頃か草の庵(芭蕉) 8月2日月曜日 細君は午前中検査結果を聞きにクリニックへ出かけ、昼前に帰宅した。数値が良かったようで不機嫌と苛つきに改善が見られた。数値というのは本当に嫌なものだ。この歳になればいつ死んでもいいのだか…

(巻三十)タンメンの白と緑や夜半の秋(今井聖)

(巻三十)タンメンの白と緑や夜半の秋(今井聖) 8月1日日曜日 朝一で、それとはなく、今日は誕生日ですよと伝えられる。 カーテンの洗濯、4部屋の掃除、玉子を茹でたあと、買い忘れの玉葱とついでに買う鶏肉を求めて生協へ出かけた。ご覧のとおり玉葱がたく…

(巻三十)荒百舌や今日を限れる芸者の身(小坂順子)

(巻三十)荒百舌や今日を限れる芸者の身(小坂順子) 7月31日土曜日 細君は一人で生協に出かけた。通常の買い物の他に備蓄用の水の賞味期限をチェックしたそうだ。まだ細かい字を読み解くのは辛いというが、結果はまだ202205つまり来年の5月くらいま…