(巻二十六)浅蜊掻く五尺四方にとどまりて(山田和夫)

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(巻二十六)浅蜊掻く五尺四方にとどまりて(山田和夫)

7月26日日曜日

散歩:

水戸街道沿いにある今風の八百屋の店先で見事な西瓜を見かけた。バスケットボールよりも大きい。

もてあます西瓜一つやひとり者(永井荷風)

という句があるが、一家族四人でも食べ切れるか?

各地に大雨警報が出ているようだが当地は午前の二三時間実に好天となり、曳舟川親水公園では多くの子供たちが水遊びをしていた。

本日はBコースを歩き、四千四百歩で階段二回でした。

過日、

遣り過ごす土用鰻といふものも(石塚友二)

ということで、細君が鰻を遣り過ごしたことを記録した。

その鰻は二千円で、何年か前に何処かで割かれて、焼かれて、味付けされて、真空パックされた品物だからいずれにしても大した鰻ではない。尻尾の方の半分がお父さんに丁度よい程度の鰻だったそうだ。

地物かと問はれて鰻が身をよぢる(白石めだか)

その遣り過ごしたことが友達との電話での話題になったらしい。

「バカねえ、買って食べちゃえばいいのに。今しかないわよ。」が友人のコメントだったそうである。

「今しかない」という当たりそうな予言が当たる前に消えてしまいたい。

その先は蜜か屍か蟻の道(小川軽舟)

炊事:

肉団子のスープを作った。

豚の挽き肉に生姜おろしと刻み葱を混ぜて調味。繋ぎは黄身と片栗粉である。ボールの中で捏ねてから大さじと小さじを使って2センチの団子にする。挽き肉300グラムで20個作った。もちろん20個が均一の筈はなく、初めの方が小ぶりである。

鍋の中の湯に団子を入れて煮て、火が通ったら引き上げる。残ったスープに白菜、椎茸、豆腐、春雨を入れて煮て、その上に肉団子を戻して調味して出来上がり。

朝日俳壇:

白玉やあしたがあれば心太(阿部恭久)

という句が選ばれていて、選者が「たしかに一寸先は闇」と評していた。そう読むのか!

三つづつ数へて分けるさくらんぼ(横田青天子)

も書き留めました。

願い事-叶えてください。落語に寿命蝋燭の話がありますが、静かに消してください。