句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」
虫程の汽車行く広き枯野かな(森鴎外)
昨日の広告評論で餃子に話題が及んだが、句歌控帳の巻十に餃子の歌を控えていた。
肩並べギョーザのヒダを作りつつさりげなく訊くききにくいこと(杉山はるみ)
さて、前の会社の定期人事異動が7月1日にあった。
筆者もかつてそうであったように、人間は自分を過大評価しているから、結果については、大方の人が何がしかの不満をもつものである。
すべからく火種は人事鳳仙花(戸恒東人)
幸いにも、知遇を得ているご担当は、それなりの処遇をいただいたようである。
そういう方々にはお祝いも申し上げられるが、
そうでなかった方々とは、さざ波がおさまるまで、ちょっとご無沙汰になりそうである。
六十六もろともにあはれと思へ山ざくら花よりほかに知る人もなし(行尊)