日曜日の文化講演会は養老孟氏でした。認識の対象としての漫画というテーマでしたが、ややブレがあったと思います。
ご専門の解剖学は他の学問(法律学や経済学など)が学問の対象を学ぶの対し、対象を限定せずに、方法論を学ぶ学問であると説明されていた。
解剖学は、美術専攻の芸大生の必須科目であり、ダ・ヴィンチやミケランジェロもお勉強したとのことでした。
ある意味、問題認識の方法論であるので、社会問題の解剖にも応用可能とのことでした。
漫画認識のメカニズムより、解剖学についての話を聞きたかった。
学問はどこまでも恋夜長かな(福沢義男)
学問のさびしさに堪へ炭をつぐ(山口誓子)
今夜、坂下通りにさしかかると、虫の声がしっかりと聞こえた。
坂下通りを曲がり、柿の木坂を登り始めると、虫の声は次第に消えた。
標高差と言ったところで、10メートルもあるまいが。
闇に鳴く虫に気づかれまいとゆく(酒井弘司)