(巻十)薫風や鯉と流るる町歩き(今瀬剛一)

イメージ 1

1月31日日曜日

今日は“愛妻の日”だそうです。

我が妻を 絵に描き取らむ 暇[いつま]もが 旅行く我れは 見つつ偲はむ (物部古麻呂)

愛妻と買い物散歩いたしました。梅小路の白梅は今が盛りと咲いていました。

開いたと君白梅を指しにけり(潤)

ついでに細君が通院する病院が建て替えして移転したのでその場所の確認に参りました。細君はやや方向音痴ですので一度試し歩きをしておきたいとのことでした。

一二歩を妻が先行く花野かな(井上健守)

自分のため自分のためと生きて来て、結果この程度でした。自分自分という生き方に虚しさを覚える昨今ですが、細君といて、彼女のお役に立ち彼女のためにもう少し生きてみるのも、それはそれでいいかと考えるようになって参りました。
要らない物を捨てるという終活は始めていますが、自分自分を捨てる意識改革も始めて未練なく“おさらば”したいものです。

形象への未練に歪む雪だるま(野間口千賀)