(巻十二)夏草の思うがままの空家かな(三浦貴美子)

8月15日月曜日

有楽町駅の階段に蝉が横たわっておりました。いろいろなところで成仏しておりますが、定めに生きて定めに死んでいくのですよね。

波高き世をこぎこぎて人はみな舟岡山をとまりにぞする(西行)

細君が美容院に行ったようです。美容師さんとの会話について行けるようオリンピックの成績や芸能界のこと等を予習しておりましたが、何事であれ楽しみにしているものがあってよろしいですね。

週刊誌積み上げ晩夏の美容室(中村和子)

NHK第二放送のアーカイブスは江藤淳氏でした。お子さんのいらっしゃらない仲の良い夫婦の最後は悲しいお話をうかがいました。
いい夫になって孝行いたそうかなと、一時的に、いや一瞬、思ったところでございます。

女菩薩とまがふ妻居て懐手(吉田未灰)