(巻十四)朝貌や惚れた女も二三日(漱石)

3月23日木曜日

省庁のサイトをチェックしていたら、経産省から地図記号の見直し案が掲示されていた。

http://www.meti.go.jp/press/2016/03/20170322002/20170322002.html

国交省じゃないの?と思ったが地図記号がJISなので経産省が主管らしい。

あたたかし老人ホームの地図記号(藤崎幸恵)

見直しの理由はJISからISOへの転換のようである。かの“温泉マーク”もJISであるが、今回の案ではISOとの併存・選択制で生き延びるようだ。我輩にとっては悦ばしいお取り計らいでござる。

アベックも死語のひとつや浮寝鳥(深沢ふさ江)

岡本綺堂の「火に追われてー岡本綺堂岩波文庫“日本近代随筆選ー2”と常磐新平の「男の作法巻末解説ー常磐新平」新潮文庫“男の作法ー池波正太郎”からを並行してコチコチと筆写しているが、常磐新平の“遠いアメリカ”をもう一度読んでみたいと布団を敷きながら細君に言ったところ、それなら処分する本の中に入っているはずだ、と探し始めた。「アメリカもいいが、『黄昏の倫搭』ももう一度読みたい」と振ってみると、それもあるはずだと探し始めた。

結局、どちらも探し出せなかったが、“惚れた女に三十余年”である。

二人して荷解き終へたる新居には同じ二冊の並ぶ本棚(五十嵐裕司)