2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻四十三)世の中や踊る裸体[はだか]も年の暮(永井荷風)

12月31日火曜日 曇り。朝家事は洗濯。細君は煮物などで朝から台所だが、今年はどういうわけだか手伝えと言われずたっぷりと独りで過ごす。 昨日借りてきた「法学教室12月号」の判例セレクトのうち少しは解るかもと以下の二例を読んでみた。 1、憲法―DNA…

(巻四十三)団栗に終はる持物検査かな(深町明)

12月30日月曜日 晴れ曇り。今朝は少し冷え込み、2度だった由。 朝家事は特になし。細君が生協から戻るのと入れ替わりに自用の朝食用品を調達に行く。途中、ワカちゃんの公園を覗くとワカちゃんは居なかったが鈴を付けた白黒の猫が居て、覚えてくれていた…

(巻四十三)浮きもせず沈みもせずにただ金魚(熊川暁子)

12月29日日曜日 晴れ。昨晩、長袖下着とタイツの着替えを忘れたので今朝着替えた。裸になってもあまり寒さを感じなかった。冷え込みは緩かったのだろう。 朝家事は洗濯。毛布などを干す。 毛布を取り込んだときに俳壇を渡された。 天:来る前にさても忙[…

(巻四十三)少年の見遣るは少女鳥雲に(中村草田男)

12月28日土曜日 晴れ。 未明に鼻腔から喉にかけてのヒリヒリする不快感で目が覚めた。枕元に置いておいた飴をなめて落ち着かせたがコロナの後遺症かな。 今朝もバター・ジャムトーストを美味しくいただいた。 朝家事は拭き掃除とマット干し。その後、お…

(巻四十三)雪月花わけても花のえにしこそ(飯田龍太)

12月27日金曜日 晴れ。朝、バターとジャムのトーストをミルクで楽しむ。細君は生協へ買い出しに行く。栗が高い高いと言い、割れ栗と云うハネ物の栗甘露煮に買ってきた。それもまたよし。 味噌しようゆ切らさぬほどの年用意(園部佳成) 守護神として部屋に…

(巻四十三)わが色欲いまだ微[かす]かに残るころ 渋谷の駅にさしかかりけり(斎藤茂吉)

12月26日木曜日 晴れ。朝家事は台所掃除。食器棚やガス台の拭き掃除と覆いなどの交換。高い所が大変だ。いつまでできるやら。 歳晩の脚立に妻の指図待つ(安居正浩) で、掃除のあと入浴剤、風呂洗いの洗剤ほかを買いにウエルシアへ参る。途中、ワカちゃ…

(巻四十三)暁の薄明に死をおもふことあり 除外例なき死といへるもの(斎藤茂吉)

12月25日水曜日 晴れ、のち曇り。昨日仕入れたジャムをこそこそとトーストにぬっていただく。甘味が抑えてあって旨し。こそこそと食べるからなお旨し。朝家事は特になし。洗濯を致す。 昼飯には賞味期限切迫のハムが3枚ついて、他に昨晩の残り物の鶏と野…

(巻四十三)夏燕銭を使はぬ二三日(志村宗明)

12月24日火曜日 晴れ。微風。朝家事は掃除機がけ。息子の楽器置場になっている床の間やオヤツやフリカケ置場になっている机の下も掃除機をかけておいた。 部屋まるく掃いて男の冬支度(大西一冬) その後、生協へ米などを買いに行く。途中ワカちゃんを見に…

(巻四十三)後方は異変を知らず蟻の列(芹澤由美)

12月23日月曜日 晴れ。朝家事は洗濯、家用のズボンも洗った。 今日も納豆ご飯に味付け海苔の美昼飯を頂き、その後細君から買い物を頼まれ駅前、駅向こうまで出かけた。買い物その一は細君が整腸剤代わりに服用しているちょうやの梅酒の小瓶でこの辺りで…

(巻四十三)たぐひなき名をもち月のこよひかな(良基)

] 12月22日 晴れ。風強し。朝家事はシーツ洗い。風に揺れている。 そろそろ床屋へ行くころなのだがインフルエンザが大流行とのことで見合わせ。年明けに予防接種をしてからにしよう。 俳壇が届き、 天:焼芋の冷えてだんだん甘くなる(藤巻嘉秀) 地:とり…

(巻四十二)立読抜盗句歌集

(巻四十二)立読抜盗句歌集満月のもう重からぬ高さかな(横澤放川)もの置けばそこに生れぬ秋の蔭(高浜虚子)妻がゐて子がゐて孤独いわし雲(安住敦)あきらめて狸に戻る狸かな(三方元)其処此処に冬が屯しはじめけり(相生垣括瓜人)残寒やこの俺がこの俺が癌(江國…

(巻四十二)真つ直な蚊遣の煙無為一日(稲葉京閑)

12月21日土曜日 晴れ。冬至。その割に暖かし。 巻四十二は本日で読切りです。後ほど一挙掲載致します。 朝家事は特になし。細君が生協から戻るのと入れ替わりにお米ほかを買い行く。途中、郵便局のポストに年賀はがきを投函致す。ついでにワカちゃんを訪…

(巻四十二)平穏をくづして箸の冷奴(大矢恒彦)

12月20日金曜日 晴れ。寝床の中で「世間さまとの係わりもほとんどなく、二人で静かに日々を送っております。あとは上手に果てるだけ。」などと賀状の添え書き文案を捻ったが、長きにわたり交流のない先輩、知人に何を書けばよいのやら。 朝家事は拭き掃…

(巻四十二)家一軒重機で潰し缶ビール(原田?)

12月19日木曜日 朝、小雨。都心は小雪とか。9時に窓から外を見るとちらほらと雪。細君は生協へ行き無事帰宅。書き取りなどしてダラダラと過ごし、納豆ご飯と味付け海苔と昨晩の残りの豚の焼いた物の美味しい昼飯を食べる。昨晩は海苔茶漬けで食べたが、…

(巻四十二)一頭と数へ秋蝶けものめく(石阪千鶴子)

12月18日水曜日 晴れ。二千円縛りのある生協の5%割引券を使いに生協へ参り、お米2キロ他5000円ほどの買い物を致す。猫のドライ・スナックは今日も欠品だ。 帰宅して洗濯を致す。 その後昼飯。今日も納豆ご飯を味付け海苔でくるんで美味しく戴いた。納豆…

(巻四十二)下町はどこにも稲荷いてふ散る(井上正司)

12月17日火曜日 晴れ。洗濯物を干し、毛布を干し、掛け布団を干した。ほか何もせずダラダラと過ごし昼飯を喰う。今日も納豆ご飯に味付け海苔で美味しく戴いた。納豆には一緒についてくるカラシと醤油に加えて「大阪王将・餃子のたれ」を数滴垂らす。昨晩…

(巻四十二)秋深みゆく一雨に二雨に(奥田好子)

12月16日月曜日 晴れ。8時半ころ「総務省の総合通信局です。2時間後に通信器機を切断します。連絡を取りたい場合はボタン1を・・・・・(自動音声)」と言うサギ電話が架設電話の留守電に残っていた。発信元は海外。千三つ万八以上に引っ掛かる率は少ない…

(巻四十二)生涯を妻に頼りて豊の秋(服部康人)

12月15日日曜日 穏やかな晴れ。朝の体温は36.5℃。布団干し日和で布団を干した。細君が生協から戻るのと交代で自用の品を買いに生協へ行く。途中、ワカちゃんとクロちゃんを訪ねたが不在。午前中は居場所がちがうからだろう。生協では朝食用品の他に味付け…

(巻四十二)生涯を妻に頼りて豊の秋(服部康人)

12月14日土曜日 晴れ。寒い一日だった。細君は駅前クリニックへコロ明け宣言をいただきに出かけて行った。人にうつしておいて昨日今朝あたりはこちらをバイ菌扱いする。女の寿命が長いはずだ。 で、私の体調だが、朝の体温は36.4℃で鼻腔と喉にヒリヒリ感…

(巻四十二)放蕩も無頼も無縁濁り酒(平松洋南)

12月13日金曜日 曇り。7時半に起きて検温。オムロンで36.4℃と出たのでテルモで念押ししたら36.2℃と出た。まっ、その辺りなのだろう。朝食はバナナ1本、ヨーグルト1個、トースト1枚、ミルク1杯で、普通に食べられた。ヨーグルトの味はまだ戻っていない。 …

(巻四十二)露の世の自慢話の淋しかり(小川弘)

12日12日木曜日 晴れ。8時半まで寝床にいた。起きて検温、37.2℃。朝はこのくらいなのだが午後どうなるか。バナナ旨し、ヨーグルトの味やや戻る、食パンの塩気薄らぐ。 12時に検温、37.4℃。18時半、38.0℃。食欲僅か。食後8時39.0℃。食後にしても上がって…

(巻四十二)納得のいかぬ顔して捨案山子(あらゐひとし)

12日11水曜日 曇り。夜中に悪寒がして不味いなと思ったが明け方には熱も下がり7時半に検温したら37.0度と出た。朝食はいつも通りのバナナ、ヨーグルト、ミルク、トースト。ヨーグルトの味が少し戻り、食パンに含まれる塩分に敏感なった。喉は痛いが昨日…

(巻四十二)返信のすすまぬ筆や秋暑し(荒井修)

12月10日火曜日 晴れ。濃厚接触者から感染者に格上げになったようである。自覚は喉痛と鼻水。体温は37.5℃。他に朝食で食べたヨーグルトの味がいつもと違って無味。感染者がよく自室を訪れて、ベラベラとまくし立ていくのだから免れようもない。諸氏への…

(巻四十二)散る花の音聞く程の深山かな(心敬僧都)

12月9日月曜日 晴れ。今のところ濃厚接触者のままで感染者にはならず。これも日頃から身辺を不潔に保っている賜物である。朝家事は洗濯物の外干しと薄い掛け布団干し。 通販から綿毛布が届く。で、その送金と買い物に出かけた。先ず、郵便局で送金。つい…

(巻四十二)目の前の物を見詰めて天の川(込宮正一)

12月8日日曜日 晴れ。細君は朝は普通に起きて飯など食っていたが、再び寝床に入り寝ている。体温は37.5℃までらしいが喉痛が辛いようだ。濃厚接触者の方は今のところ感染せず。 昼飯はオープン・サンド。昼飯を喰って、一息入れて、散歩。北風がやや強い。…

(巻四十二)秋風やわすれてならぬ名を忘れ(久保田万太郎)

12月7日土曜日 晴れ。朝家事は洗濯物の外干し。喉が痛いと云っていた彼奴は熱が37.5℃まで上ってきたので、診てもらうと言って駅前クリニックに出かけ、大当りでガックリして帰ってきた。私と同様、生協以外に立ち寄り先はなく、人との接触もないが、今週…

(巻四十二)ビルデイングごとに組織や日の盛(高柳克弘)

12月6日金曜日 晴れ。朝家事は特になし。喉が痛くて声が出ないそうで不機嫌だが、静かである。 静かなので書き取りがはかどる。 The cost of inventing https://www.bbc.co.uk/programmes/m0011cyq 昼飯を喰って、一息入れて、散歩。ドライ・スナックの手…

(巻四十二)道端の穂草となりて風を待つ(石原美枝子)

12月5日木曜日 晴れ。三ヶ月毎の泌尿器科検診に参る。バスで葛飾区役所まで行って、そこから歩くのだが、バスの中で麻雀をやっていたら四暗刻をつもった。四暗刻となると遊びでもドキドキ致す。 8時半過ぎに病院着。紙の保険証を受付に出したが、特にお咎…

(巻四十二)流星にこゑの重なる二人かな(久野茂樹)

12月4日水曜日 晴れ。朝家事は布団カバーの洗濯。そのあと、秋物のジャンパー各1着と私のチノパンの3点をクリーニング屋さんに持って行った。クリーニング屋さん、床屋さん、飲み屋さんはいずれも高齢個人事業者さんのお店なのでいつまでやってもらえるだ…

(巻四十二)金魚百屑と書かれて泳ぎをり(中西夕紀)

12月3日火曜日 晴れ。細君は歯医者に出かけ、午前中を独りゆっくり、静かに過ごした。 昼飯を喰って机に戻ると御下問メールが入っていた。難問ではないが「軽い物は重く、重い物は軽く」扱えと云う先人の教えに従い、回答素案までにして散歩に出かけた。 …