2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「英語学習者の心理分析 ― 黒田龍之助」ポケットに外国語を ちくま文庫 から

「英語学習者の心理分析 ― 黒田龍之助」ポケットに外国語を ちくま文庫 から 英語は現代日本の外国語の中で特殊な位置を占める。需要も供給も巨大な一大市場であり、学習者もまた膨大な人数である。これだけ多くの人が勉強していけば、いつか誰もが出来るよ…

(巻四十一)露の世に夢を見に来し一世かな(かじもと浩章)

8月30日金曜日 雨。そんな中を細君は美容室に出かけて行った。で、久しぶりにカップ麺(かき揚げうどん)とパック赤飯で昼飯とした。昼頃、雨の合間に無事帰宅。昨日の私、今日の細君とお稲荷さんの御加護を受けたのだろう。 散歩せず。座椅子でごろ寝。…

(巻四十一)うづみ火や我かくれ家も雪の中(与謝蕪村)

8月29日木曜日 曇り。朝飯は食べずに泌尿器科の検診に向かう。バスで区役所まで行き、5分ほど歩き9時10分前に受付を終り4階の検査階に上がる。「CTまでに少し時間があるから採血しちゃいましょ」とのことで採血。今日の検査師ちゃんはあまりお上手ではな…

(巻四十一)連絡はせぬと連絡冬籠り(金澤健)

8月28日水曜日 曇り。極めて多湿。昨晩はエフエム葛飾の鉄ちゃん番組を聴きながら寝たが、丸ノ内線開業70周年企画で数回にわたってやるそうだ。新大塚に居たころは毎日のように乗った色々と思い出のある路線である。 麗や女々を顧る(青木月斗) 朝一の…

「向島の四季 - 田山花袋」現代教養文庫 東京近郊一日の行楽 から

「向島の四季 - 田山花袋」現代教養文庫 東京近郊一日の行楽 から 向島は今は桜の名所としては殺風景な処となってしまった。二十年前には、長命寺言問あたりから白髭にかけての花は、樹も古く花も多くそれは見事であったけれど、工場が出来たり、土手の上を…

(巻四十一)たまたまに三日月拝む五月かな(去来)

8月27日火曜日 朝方、一雨あり。その後は晴れ。朝家事は特になし。生協から戻った細君がお米が品薄になっていたと言う。ちょうど2キロ食べ切ったところなので補充しておくかと生協に出かけて常食の「佐渡」がないので「秋田」にしようか「岩手」にしよう…

「柴又の帝釈天 - 田山花袋」現代教養文庫 東京近郊一日の行楽 から

「柴又の帝釈天 - 田山花袋」現代教養文庫 東京近郊一日の行楽 から 柴又の帝釈天は、東京の東郊で流行仏である。西新井の大師、川崎の大師、新井の薬師などと同じく、都会の人達が半日の小閑を得て行[ゆ]いて遊ぶところである。此処は元の常磐線の金町か…

(巻四十一)買物の好きな女に師走来る(星野立子)

(巻四十一)買物の好きな女に師走来る(星野立子) 8月26日月曜日 晴れ。休眠口座を解約しに隣の綾瀬まで一駅の旅をした。9時頃だというのに亀有駅からの都心行は10分に一本でかなり混んでいた。ホーム西端から一撮。肉眼ではかなりはっきりと富士山が見え…

(巻四十一)古書市に吸ひ付く人の残暑かな(清水憲一)

8月25日日曜日 晴れ。午前中に通り雨。朝家事は夜濯ぎの外干し。生協から戻った細君が今日も魚が入っていないと不満をいう。魚とは二日に一度は出てくる鮭か鰤の切り身のことである。引継ぎを受けて買い残しを買いに生協へ行き魚売り場を見てみるに鮮魚の…

(巻四十一)何もせぬ一日の締めの新豆腐(柴崎正義)

8月24日土曜日晴れ。朝家事は拭き掃除。10時過ぎに家を出て駅前のスマホ・ショップへ向かう。今朝は曳舟川を上るコースを採った。半年以上かけて改修していたバイオトープもきれいに整備されていた。帰りに寄ろうと「松代・ときわ食堂」の前を通って店を開…

「おいしいものは恥ずかしい - 中山千夏」おいしいおはなし ちくま文庫 から

「おいしいものは恥ずかしい - 中山千夏」おいしいおはなし ちくま文庫 から 「私はおいしいものが好きで」というふうな言い回しが、昔からあったとはどうも思えない。いや、もちろんあったのだろうけれど、耳にしなかった。古い小説やエッセイで読んだことも…

(巻四十一)うかうかと触れてはならず夜の桃(山下敦)

8月23日金曜日 晴れ。多湿。夜濯ぎを外干した。 彼奴から「あんたはいつ死ぬかわからないのよ。クレジットカードを何枚も残されたら後始末が大変だから解約しておいてくださいよ。1枚解約につきご褒美10万でどう?」と提案があった。使っていないのは…

(巻四十一)今日もまた死にたき母は花カンナ(矢野はるみ)

8月22日木曜日 曇り。多湿。朝家事は特になし。開店に合わせて生協に入り自分の朝食用品を買い、一度戻ってから駅前の家電店に、どうしても買い溜めしたいというので、蛍光管を買いに出かける。途中、まだ踏ん張っている豆腐屋の前を通る。家電店の棚には…

(巻四十一)箱寿司の箱の中より出たがらず(西村麒麟)

(巻四十一)箱寿司の箱の中より出たがらず(西村麒麟) 8月21日水曜日 晴れ。朝家事は特になし。生協から戻った細君が「お米はあるが、蛍光灯が2本しかないから直ぐに買いに行って!」と言われ蛍光管とお米の買占めの手先となる。 昨日家主と照明器具協会…

「ポルノグラフィについて 岸田秀」中公文庫 続ものぐさ精神分析 から

「ポルノグラフィについて 岸田秀」中公文庫 続ものぐさ精神分析 から 問題なのは、なぜ人間は、動物のように性行為をするだけで満足しないで、他人の性器や性行為を見たがるのか、他人の性行為だけでなく、ラブ・ホテルに鏡やビデオの設備があることが示し…

(巻四十一)あきかぜのふきぬけてゆく人の中(久保田万太郎)

8月20日火曜日 晴れ。湿度は昨日よりはマシ。朝家事は特になしだが、蛍光管製造中止のニュースが流れたとかで予備管はあるのだが更なる備蓄・買い溜めに行かされた。開店直後に入店し、残っていた所望の規格の3本を買い占めた。無くなると言われれば買い…

「自殺できて安堵しております ― 西部邁」私の死亡記事 から

「自殺できて安堵しております ― 西部邁」私の死亡記事 から 西部邁[にしべ すすむ]一九三九(昭和十四年)三月十五日、北海道生まれ。秀明大学教授、評論家。 私儀、今から丁度一年前に死去致しました。死因は薬物による自殺であります。銃器を使用するのが…

(巻四十一)新蕎麦や静かに並ぶサラリーマン(後閑達雄)

8月19日 晴れ、多湿、90だとか。朝家事は特になし。 細君と入れ違いに10時過ぎに散歩に出る。図書館が休館なので白鳥4丁目、青戸8丁目の方を歩いた。葛飾野高校のグラウンドでは野球部が練習試合をしていた。今年は4回戦まで進んだ。甲子園とは言わ…

「すべては幻想だった ― 岸田秀」私の死亡記事 から

「すべては幻想だった ― 岸田秀」私の死亡記事 から 岸田秀[きしだ しゅう]一九三三(昭和八)年十二月二十五日、香川県善通寺市生まれ。評論家 岸田秀(きしだ しゅう)、一九三三(昭和八)年十二月二十五日、香川県善通寺市生まれ。五二年丸亀高校卒業、…

「じゃんけんで負けて俳句に出会ったの ― 池田澄子」私の死亡記事 から

「じゃんけんで負けて俳句に出会ったの ― 池田澄子」私の死亡記事 から 池田澄子[いけだ すみこ]一九三六(昭和十一)年三月二十五日、神奈川県鎌倉市生まれ。俳人。 池田澄子(いけだすみこ)、俳人。敗戦の日を過ぎた早朝、暑気中[あた]りによる血圧低下で…

(巻四十一)「嘘つき」とつぶやく間合雪おんな(宮崎斗士)

(巻四十一)「嘘つき」とつぶやく間合雪おんな(宮崎斗士) 8月18日日曜日 晴れ、多湿。細君は夏バテの第二波とかで腹痛と眩暈でぐったりしている。高温も辛いが多湿で身体が弱るようだ。 朝家事は特になし。九時半の開店に合わせて生協へお米を買いに行く…

「わたしを蹴りあげる雪の日 ― 川上未映子」新潮文庫 すべてはあの謎にむかって から

「わたしを蹴りあげる雪の日 ― 川上未映子」新潮文庫 すべてはあの謎にむかって から 大阪生まれの大阪育ちのわたしに雪の思い出にそんなに密接しているわけでもないのだけど、初めて雪の積もっているのを見た日のことはよく覚えている。わたしが8歳、祖父…

(巻四十一)死後などはなし凍裂の岳樺(高野ムツオ)

8月17日土曜日 晴れ。少なくともこの地域に関しては、 構へいし時台風の素通りす(三瀬教世) の感あり。 朝家事は夜濯ぎの外干しと掃除機掛け。その後散歩。図書館で借りて返す。お稲荷さんに満願のお礼参り。コンビニで身体を冷やし、生協で買い物。我が…

(巻四十一)叱られて帰る霰の石畳(桂信子)

8月16日 雨、断続。多湿。朝家事は特になし。上陸はしないようだが台風対策、停電対策に懐中電灯に電池をいれ、朝の内に飯を炊いた。まっ、借家だからそのくらいまで。 昼頃、区役所から「大したことはない。」メールが来て、「明日のゴミ回収は通常通り」…

「柴又帝釈天と新宿 ― 種村季弘」朝日文庫 江戸東京《奇想》徘徊記 から

「柴又帝釈天と新宿 ― 種村季弘」朝日文庫 江戸東京《奇想》徘徊記 から 柴又駅前に寅さんの銅像が立っている。雪駄ばきに中折れ帽、トランク一つをぶら下げて、どこぞの高市[たかまち]から戻ってきたのか、それともこれからふらりと旅に出るのか。 でもこち…

(巻四十一)ゆびさして寒星一つづつ生かす(上田五千石)

*1 8月15日 晴れ、極めて多湿で90とか。朝家事は夜濯ぎの外干し。細君と入れ替わりに生協へ行きお米とバナナを買う。いつも買っている佐渡のコシヒカリの無洗米2キロは欠品になっていたが、秋田のコマチの無洗米2キロはまだあったのでそれにいたした。 …

(巻四十一)いささかの金欲しかりぬ年の暮(村上鬼城)

8月14日水曜日 晴れ。多湿。朝家事は特になし。生協にお米を見に行ってこいというので、開店に合わせて行ってみた。開店時に5人ほどが外に待つ。いつもと変わらない。開店し、お米の棚に行くといつもと変わらない品揃えであった。特にお米に殺到するとい…

(巻四十一)一切をしらんぷりする野分あと(岸本マチ子)

8月13日火曜日 晴れ。多湿。微風。朝家事は夜濯ぎの外干しだけ。生協から戻った細君がお米が「一家族一袋」になっていたという。昨日も買ったが、念のためもう一袋ということになり、生協に出かけた。まだ、棚には充分に品はあったが二キロを一袋買う。 …

「「ものぐさ精神分析[増補新版] ― 岸田秀」の解説 ― 伊丹十三」中公文庫 「ものぐさ精神分析[増補新版] から

「「ものぐさ精神分析[増補新版] ― 岸田秀」の解説 ― 伊丹十三」中公文庫 「ものぐさ精神分析[増補新版] から 『ものぐさ精神分析』は、私にとっては特別な本である。本屋の書棚で、全く偶然、何の予備知識もなく、岸田秀という未知の名前を冠したこの本に出…

(巻四十一)育たなくなれば大人ぞ春のくれ(池田澄子)

8月12日月曜日 晴れ。多湿で不快。朝家事は特に無し。 台風は三陸の辺りに上陸との由。他に二つほど出来ているとのことで、少し備蓄しようかと云うことになり、お米他を買いに生協に行く。昨日、葛飾の顔本グループに「スーパーからお米が消えた!」旨の流言…