2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「新帰朝者日記(永井荷風) ー ドナルド・キーン(金関寿夫訳)」百代の過客〈続〉ー 日記にみる日本人 講談社学術文庫 から 明治四十二年(一九○九)に「中央公論」に発表された永井荷風の「新帰朝者日記」は、 『西遊日誌抄』がそうであったのと同じ意味では、…
3月30日日曜日 曇りのち晴れ。朝家事は特になし。細君は生協に行く。午前は読書と英聴で過ごす。贅沢な事なり。 昼飯となり、納豆ご飯に味付け海苔と昨晩の残り物。今日もしっかりと納豆をこねて美味しく頂いた。 で、一息入れてから散歩。まず、サクラ通り…
「納豆の食べ方 ー 中島春紫」発酵の科学 BLUE BACKS から 日本全国で納豆は年間約25万トン生産されており、1パック50グラムとすると、日本人は平均して1人当たり年間に40パックの納豆を食べている計算となる。納豆菌を種菌メーカーから購入するため、糸引き…
3月29日土曜日 雨。朝家事は洗濯部屋干し。古い通帳の裁断を命じられチョキチョキ致しながら隣に嘆息を聞く。 昼飯は納豆ご飯に味付け海苔と昨晩の残り物。文献に従い横着せずに十分かき混ぜて糸をひかせてから辛子とタレをかけ、更にかき混ぜて食した。やは…
「万年筆インク紙 ー 片岡義男」珈琲が呼ぶ 光文社刊 から 二〇一六年十二月十六日、午後三時、小田急線の町田駅からまっすぐ東へ歩いて五分のところにある喫茶店、カフェ・グレで、僕はインタヴューを受けた。『万年筆インク紙』という著作をめぐる、雑誌『…
3月28日金曜日 朝まで雨、その後晴れたり曇ったり。細君が生協へ行き傘を忘れて帰った。使い古しのビニール傘だが勿体ないと電話し、お取り置きをお願いしていた。で、その傘を頂きに上がるのは私になり、伺う。途中で図書館に寄り9冊返却いたした。またまた…
「方丈記六(英訳)」 六 おほかた、この所に住みはじめし時は、あからさまと思ひしかども、今すでに、五年を経たり。仮の庵も、ややふるさととなりて、軒に朽ち葉ふかく、土居に苔むせり。おのづから、ことの便りに都を聞けば、この山にこもり居て後、 やむご…
3月27日木曜日 曇り。細君は記帳に出かけて、独り方丈記の英訳文を筆写して彼女が戻るまでの2時間を過ごした。 で、昼飯は細君外出時の定番となったレトルト・カレーとミニ・カップヌードル。生協のカレーの方がSBより、私にはずっと、美味しい。 一息入れて…
3月26日水曜日 晴れ。朝家事は特になし。タンスの吸水剤の点検を申しつけられた。まだまだ使えて取り換えず。ゴミ捨ての帰りにサクラの枝を見ると、チラホラである。 江漢、南畝、馬琴と、キーン氏の解説を読んだが、南畝かな?江漢ほど浮いてはおらず馬琴ほ…
「改元紀行(大田南畝) ー ドナルド・キーン(金関寿夫ー訳)」講談社学術文庫 百代の過客ー日記にみる日本人 から 大田南畝の名声は、滑稽文学の作者としての名声である。侍階級の子弟にふさわしく、彼は儒学の教育を受けた。だが初めは、それによって身を立て…
「馬琴日記(滝沢馬琴) ー ドナルド・キーン(金関寿夫ー訳)」講談社学術文庫 百代の過客ー日記にみる日本人 から 司馬江漢、あるいは大田南畝のような人物の日記を読む時、私たちは、彼らの殊のほか近代的な認識や意見に会って驚くことしきりである。私たちと…
3月25日火曜日 晴れ。朝家事は洗濯、黄砂だそうで部屋干しにいたした。細君と入れ替わりに生協へ自用朝食用品を買いに行く。普段148円のバナナが98円で出ていて喜ぶ。普段110円で出ているどら焼が98円で出ていて大喜びで3個買った。(更に散歩の帰りにドーナ…
「江漢西遊日記(司馬江漢) ー ドナルド・キーン(金関寿夫ー訳)」講談社学術文庫 百代の過客ー日記にみる日本人 から 出島を訪れた者の中で、最も興味を唆る人物は誰かといえば、画家、思想家、その上大変な奇人でもあった司馬江漢にとどめを刺す。彼は「江漢…
3月24日月曜日 曇り。朝家事は掃き掃除。義妹から電話が入り長電話。お蔭で静かに英聴書き取りでしばらくの間、過ごせた。 The art of fermentationhttps://www.bbc.co.uk/programmes/w3csv0pf の03:46から08:17までを再聴したが、中に“クローク”と聞こえる…
「阿弥陀仏、両三遍申してやみぬ(抜書) ー 堀田善衛」方丈記私記 から どうにもトゲがのこる。いつまでたっても、出家をしても、世を捨てても、六十になってもトゲののこる人であった。しかしそのトゲが、長明という人そのもの、長明の「私」であったとすれ…
3月23日日曜日 晴れ。朝家事は洗濯。その後、お米他を買いに生協へ。途中図書館に寄り6冊返却。空はつまらなくなったが道端の花がよろしい。桜は今日辺りが開花予想日だったと思うが、まだまだのようだ。 生協では、言われた品の他にレトルト・カレー、ミニ…
「作家の運(結語抜書) ー デイヴィッド・ロッジ(高儀進 訳)」Writer’s Luck - A Memoir 1976-1991 David Lodge この回想録を記した幸運と不運のバランスを考えてみると、幸運が不運に勝っているのは疑いない。それはもっぱら、偶然のタイミングの問題だった…
3月22日土曜日 晴れ。春の空となりシマリがない。朝家事は掃除機がけと綿毛布の洗濯補助。10時に昨日細君が土産に買ってきた餡パンを食す。美味しゅうございました。 その後、昨日に引き続き『方丈記私記ー堀田善衛』を捲り、 《夫[それ]三界は只心ひとつな…
「柴又と流山 ー 岩本素白」素白先生の散歩(池内紀 編)から 柴又と流山 もう大分古い話である。何処の花もすっかり散尽した四月末の或る土曜日、急に触れ書きのようなものが廻って来て、いつもの連中でゆっくり話そうと云うのである。場所は柴又の川甚、会場…
3月21日金曜日 晴れ。朝食のトーストにブルーベリー・ジャムを塗った。あまり違いは分からない。イチゴにしろブルーベリーにしろ“のようなもの”なのだから。 細君は美容室にお出かけになり、午前中を独り六畳の庵に過ごし、『方丈記私記ー堀田善衛』を捲り、…
3月20日木曜日 晴れ。朝家事は特になし。細君と入れ替わりに生協へお米ほかを買いに行く。途中、図書館に寄り6冊返却。春分の日、お彼岸で花屋さんで仏花を買う人多々。マーガリン・あんこのコッペパンを噛りながら帰宅。 昼飯は納豆ご飯に味付け海苔と昨晩…
「月 ー 上田敏」日本の名随筆58月 から むかしより月をめづる人多し。あるは歌に詠じ、あるは文に属し、語をつくして、ほめたたふ。 されど如何なる月をか、いとよしとするにやあらむ。いまだ定まりたる、言をきかず。人々おのがじじ、好むところあれば此…
3月19日水曜日 朝方、雪、雷鳴も聞こえた。9時半ころ東京地方に大雪警報との臨時ニュースが流れ、窓の外を見ると確かに密な雪が舞っていた。朝家事は洗濯、部屋干し。 昼飯は磯辺焼きと残り物。餅、美味し。ただし2個では足りず。賞味期限の切れる乾パンを出…
「秋と漫歩 ー 萩原朔太郎」岩波文庫 猫町他十七篇 から 秋と漫歩 四季を通じて、私は秋という季節が一番好きである。もっともこれは、たいていの人に共通の好みであろう。元来日本という国は、気候的にあまり住みよい国ではない。夏は湿気が多く、蒸暑いこ…
3月18日火曜日 晴れ。朝家事は掃き掃除。その後ウエルシアへ入浴剤ほかを買いに参る。自分の物は髭剃りフォーム、書き取りノート、単4電池。 顔本に「良くも悪くも数をこなすといずれ質へと変化します。」と云う警句が載っていた。これを信じて英聴書き取り…
3月17日月曜日 晴れ。朝家事は洗濯。細君と入れ替わりに生協へお米ほかを買いに行く。途中、図書館に寄り7冊返却した。綿雲が低く漂い面白い。2割引きの餡パンを噛りながら帰宅。 昼飯は納豆ご飯に味付け海苔と昨晩の残り物の豚肉の焼いた物。みな美味し。 …
「猫町 ー 萩原朔太郎」岩波文庫 猫町他十七篇 から 1 旅への誘[いざな]いが、次第に私の空想[ろまん]から消えて行った。昔はただそれの表象、汽車や、 汽船や、見知らぬ他国の町々やを、イメージするだけでも心が躍った。しかるに過去の経験は、旅が単なる…
3月16日日曜日 雨。朝家事は掃き掃除。その後、英聴と筆写で時を過ごし、昼飯は納豆ご飯に味付け海苔と昨晩の残り物。昨晩の残り物、美味し。 俳壇から 和菓子屋へ梅咲く道を選びけり(をがはまなぶ) を書き留めた。 雨止まず、散歩せず。久しぶりに寒し。 で…
3月15日土曜日 曇り。寒さが戻る。朝家事は特になし。細君と入れ替わりに生協へお米他を買いに行き寄り道も買い食いもせず帰宅。 昼飯は納豆ご飯に味付け海苔と昨晩の残り物。納豆を食べていなかったので腸内菌のバランスが崩れていたが、これで回復するだろ…
「蒸発旅日記 ー つげ義春」新潮文庫 新版貧困旅行記 から 深沢七郎の「風雲旅日記」を読むと―――旅行は見物をしに行って帰ってくるのだが、私の場合は、ちょっとちがって、行ったところへ住みついてしまうのだった――というすごい旅のしかたをしているが、私…