(巻九)心よりはるかにはやき身の老いに追ひつけぬままひとつ歳とる(野口由梨)

1月19日火曜日

歌人は身の衰えを嘆いていますが、心の方はまだまだということでしょうか?そうであれば羨ましい限りです。老け込むというのは、体よりの衰えより生きる姿勢でしょう。
それに歌人のお名前から勝手に推測すれば、まだお若いのではないな。「美智子」となれば六十歳前後と想像しますが、「梨」ですからもっと若いのでしょう。
若いわりには、婆臭い歌ですね!


(その他)
画像アップをつづけておりましたら、月六千円の請求がきました。
経済的理由により、厳選してアップすることにいたします。

余命とは預金残高ちちろ鳴く(野副豊)

昨晩(月曜日)のNHKアーカイブスでは団十郎の切られ与三郎の「これで一分じゃ~、済まされめぇ!」の部分が流されました。よどみなく台詞が流れ、酔います。
団十郎の句は在庫にありませんので、

芸のことただ芸のこと寒の梅(花柳章太郎)

で代えさせていただきます。