(巻十)かげろうのもゆる春日の山桜あるかなきかの風にかをれり(賀茂真淵)

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2月19日金曜日

今晩は親分の還暦祝賀会が催された。流石親分肌の親分です。まったくの任意自由参加の会なのですが発起人予想の五十人を三十人上回る方々が参集しました。

ちゃんちゃんこ着てより敵のなかりけり(黒沢正行)

会場は成田方面からの参加者に配慮して上野駅近く、ちょうどアメ横の入口の辺りでした。時間に余裕があったので、雑踏は好きではないのですが、一回りしてみました。やはり鞄屋さんと薬屋さんが爆買いの布陣で構えておりました。

人波が街を動かす師走かな(後藤菊子)

会場はカラオケハウスのワンフロワーでございました。ビュッフェスタイルの立食パーティーです。
親分の先輩諸氏や親分から指導を受けた元部下など現在は他社にお勤めになっている方々も含めお祝いにみえておりました。
親分は女性にも“信”を得ており三分の一は昔若かったお姉さま方でした。

一通りのセレモニーの後はざっくばらんに皆さん旧交を暖め、親分と元部下とのデュエットで締めてお開きとなりました。

晩年はよしといふ相秋扇(小出文子)

めでたい句を探して見ましたが、高砂みたいな俳句と言うのはないようですし、私の趣味でもございません。上の句が比較的おめでたい句でした。