(巻十一)明月の光に見れば我知らぬ寂しき顔の妻でありけり(愛川弘文)

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5月11日水曜日

日本土産の代表格になった炊飯器ですが、確かに美味しい御飯が炊けるようになったと思います。現在使用中のお釜は三万円程度の中級品ですが、解凍御飯でも大丈夫なほど上手に炊きあげてくれます。

稲という草の実食ってアジアかな(土屋秀夫)

その炊飯器の具合がよくないと細君がぼやいています。5年使ったから買い換えようかということになりましたが、品揃えの薄い近所の電気屋ではなく量販店まで行くことになりそうです。私たち古い人間は見て触って買いたいのでネット通販やカタログからの選択がどうも好きになれません。

葉桜となりてくつろぐ木を愛すもうどこだつて触つてもよし(小島ゆかり)

しかし、世の中はEコマースに移っていくようですね。本屋、レコード屋はどんどん消えていきます。パソコンを含めIT品はネットに移っているようです。屋業はなくかるのかな。製造業は無人化され、販売業も人間を不要とするのですね?

下町の閉店通り黄砂降る(鶴賀水)

エコノミスト誌を読んでいたら“少子化”の記事がありました。経済的な暗さ、将来の不確実性もその理由でしょうが、人間を不必要とする技術革新も心理に影響しているのではないでしょうか?

もう誰もいない地球に望の月(山崎十生)


山崎十生氏の句は結構書き留めておりますが、刺しますねえ!