句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」
小春日を渡りきつたる入日かな(有松洋子)
朝のプロント、外のテラスでくつろぐ人が増えてきた。
その上を烏がかすめ去った。丸の内には烏が多い。
こう言うところで、毎朝モーニングするのも、そうは長くあるまい。
円安、株高、年金者の買い控え、
三番目が残された手段だ。
小春日を渡りきつたる入日かな(有松洋子)
と、渡り切ったと思うな白兎である。
一円も使わない日を過ごしおり介護施設に夫と移りて(佐野洋子)