2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻十四)恐るべき八十粒や年の豆(相生垣瓜人)

2月8日水曜日 タバコを吸いにビルの外へ出て立木の根元を見ると菫が咲いていた。(写真) 薄き日の重なるところ冬菫(高渕秀嘉) ボロいガラケーの真ん中のOKボタンがポロッと外れてしまった。ガラケーがしぶとく生産されていることは先般のヤフーの記事で読…

(巻十四)秋さびしおぼえたる句を皆申す(炭太祇)

2月7日火曜日 今日は親分のお供をして成田空港のお役所に内部監査報告書の提出に上がった。 空港の青き冬日に人あゆむ(西東三鬼) お役所から外国貨物(日本に着いても税関から輸入許可をいただくまでは“外国貨物”と云う定義で、関税法第二条にそう書いてあ…

(巻十四)如月の小便小僧渇き切る(常見知生)

2月6日月曜日 電気ビル裏のプロントが改装休業に入った。日課である朝の大黒様参拝があるので有楽町駅での途中下車は外せない。 有楽町駅高架下にもプロントがあるので河岸をそちらに変えてみた。 近松忌響(とよ)む高架を上に酌む(秋元不死男) この店も煙…

(巻十四)誰彼に似し雲の貌夏負けす(渡邉友七)

2月5日日曜日 寒くはないが、冬らしい空模様のなか傘をぶら下げて昼酒を喰らいに街に出た。ついでに文章上達のための随筆集を買い求めた。今日は一発目で三島由紀夫の「不道徳教育講座ー角川文庫」が目に飛び込んで来たので、直ぐにこれに決めた。以前、三…

(巻十三)立読抜盗句歌集

黴の中言葉とすればもう古し(加藤しゅうとん) これからは楽が一番更衣(三宅久美子) 何番の出口を出ても秋の空(加藤かな文) 牛鍋や性懲りもなく人信じ(岡本眸) 耳も眼も歯も借り物の涼さよ(兼谷木実子) 石拾ふことに始まる畠打ち(太田英友) ホウカン(漢字)の…

(巻十三)古日傘われからひとを捨てしかな(稲垣きくの)

2月4日土曜日 今日の句で巻十三の完結でござる。引き続き一挙掲載いたす。 この日記は帰宅途中の車中で書くことが多く、材料となる出来事はメモしたり、写真にとっている。寝床でラジオ番組の事や我が家の出来事を加えることもある。。 書き上げた日記は朝…

Can you consume too much protein? by Roni Caryn Rabin (たんぱく質の適正摂取量)

It has a hallowed status in the dietary world, but some experts urge caution Protein has achieved a venerated status in the dietary world for everything from building muscle to preventing weight gain. But can you get too much of a good thi…

「週刊誌ー池波正太郎」新潮文庫“男の作法”から

人間は動物だからねえ。それを忘れちゃうから、どうも方々で間違いが起きてくるんだな。頭脳が比較的発達しているから高等動物になっているけど、肉体の諸器官というものは四つ足のときと変わらないんだよ。それを高等な生きものだと思い込んでしまって、そ…

(巻十三)どんな日になるのか靴の紐が切れ(鈴木柳太郎)

2月3日金曜日 夕焼けがきれいであった。 黄昏時か。 ちょっと呑んで、調子に乗って日記を書いた。起きて読み直してみると穏当でない。 昨今の天下りについてなんやかやと酔ったいきおいで書いているが、とても載せられないものでした。今日は池波正太郎氏…

Empire of tolerance by Simon Winchester (ジンギスカンの宗教の自由ー書評)

Thirty-one years ago, while on a railway journey between London and Hong Kong, I stopped off in Mongolia and to a briefly illustrative encounter. At the time the British had the sole Western embassy in Ulan Bator - at 30 Peace Street, if I…

(巻十三)露の夜星を結べば鳥けもの(鷹羽狩行)

2月2日木曜日 節分、豆まきの句は多いが自戒としてもこの句が好きである。 節分や灰をならしてしづごころ(久保田万太郎) 過日先輩であるOB会会員のご逝去について記したが、同氏の通夜が斎場に営まれるという。昨今は“すでに御家族で”という案内が多いな…

Fw:号外羊とウール

羊・ウールに関して日記に書いたところ、何件かの検索がはいりました。ご関心のある向きもいらっしゃるようなので、昨日東京税関から出されたお達しの抜粋をご案内いたします。なお、東京税関のHPではこのお達しを見つけられませんでした。 追記 経産省H…

Abolishing notes and coins, September 20th 2014 P72 (貨幣から電子マネーへ)

Since cash was invented in the seventh century BC, it has generally been the most convenient way to pay for everyday purchases. But as electronic payments get easier - most recently with the launch of a “contactless payment” system by Appl…

(巻十三)罠ありと狸に読めぬ札吊し(村上杏史)

2月1日水曜日 昨晩、火曜日の寝床でニッポン放送“オールナイト・ニッポン10”を聴いた。名取裕子さんがパーソナリティーで端唄小唄なども織り込んだ団塊辺りを想定してのプログラムである。お便り募集のお題が出て“地球最後の日の晩餐に何を戴きたい?”で…

(巻十三)補陀落も奈落もあらむ虫の闇(根岸善雄)

1月31日火曜日 木枯しの道なりに来る安普請(潤) 朝飯処にしている“プロント・電気ビル店”が改装のため一ヶ月ほど休業するようだ。いわゆる“ニッパチ”ということで2月はこういう店でも客足がへるのであろうか。 コーヒー店永遠に在り秋の雨(永田耕衣) こ…