2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻三十三)逃げ水や昨夜(きぞ)も厠をさがす夢(久野茂樹)

(巻三十三)逃げ水や昨夜(きぞ)も厠をさがす夢(久野茂樹) 5月9日月曜日 花びらが落ちたあとにはもう小さなミカンが出来ていた。いっぱいの小さなミカンが生っているが、いずれは間引きだなあ。 雨模様ながら洗濯をいたす。その洗濯物の室内干しをしていると…

(巻三十三)春風に脇の甘さを突かれけり(永井潮)

(巻三十三)春風に脇の甘さを突かれけり(永井潮) 5月8日日曜日 顔本の投稿写真で麦畑の風景を楽しむ。 ひらめくのは、 麦秋のどこまで眠りどこより死(柳生正名) であるが、 麦の秋さもなき雨にぬれにけり(久保田万太郎) も沁みる。 麦の出来悪しと鳴くや行…

Advice sought after

The pictured are champions in Kameari 1 chome and 2 chome for the most flourished “Home Front”. Advice sought after: I listen to and dictate BBC programs (podcasts) to deter and delay dementia. And oftentimes I come to words and phrases wh…

(巻三十三)うしろから突き落されて滝である(大畑等)

(巻三十三)うしろから突き落されて滝である(大畑等) 5月7日土曜日 洗濯をいたす。昼ころ一雨きて急いで取り込む。 午後はぐずついた空模様で散歩は致さず。 『「付説・幕の内弁当小史 - 榮久庵憲司」幕の内弁当の美学』を読んだ。 幼稚園や保育園で弁当の…

「23番福神橋~月島通八丁目 - 石堂秀夫」懐かしの都電41路線を歩くから

「23番福神橋~月島通八丁目 - 石堂秀夫」懐かしの都電41路線を歩くから隅田川の左岸を忠実になぞる珍しい路線隅田川の東岸一帯を、昔の文人たちは「墨東」の雅称で呼び、永井荷風にも「墨東綺譚」という名作がある。この作品には、昭和一一(一九三六)…

(巻三十三)衝突(とついり)入れば散らしありけり草双子(野村喜舟)

(巻三十三)衝突(とついり)入れば散らしありけり草双子(野村喜舟) 5月6日金曜日 呆け対策に聴いているBBCだが漫然と聞いていたのではよろしくなかろうと引っ掛かった言葉は確認するようにしていてる。今朝は Book Club, Paul Auster New York Trilogy https…

「彼女と別れて銭湯のあと餃子 - 片岡義男」アンソロジー餃子から

「彼女と別れて銭湯のあと餃子 - 片岡義男」アンソロジー餃子から小田急線の下北沢から新宿へ。新宿から山手線で池袋まで。そしてそこから赤羽線という電車に乗って十条へ。いつも僕は駅の西側へ出ていた。一九六〇年代なかばのことだ。その頃から現在まで…

(巻三十三)裏ばかり見る癖つきぬ夜盗虫(木本晴果)

(巻三十三)裏ばかり見る癖つきぬ夜盗虫(木本晴果) 5月5日木曜日 立夏だそうで、そんな感じのするやや暑い中をクリーニング屋さんにコート3着マフラー2枚を持ち込んだ。 のらのらと生きて立夏のうすき汗(大木あまり) コート2枚は私の物だがそれぞれ一回…

「「水曜日は狐の書評」の書評抜書 其の三 - 〈狐〉こと山村修」水曜日は狐の書評ちくま文庫から

「「水曜日は狐の書評」の書評抜書 其の三 - 〈狐〉こと山村修」水曜日は狐の書評ちくま文庫から⑦論理の組み立てが精密にして美しい榮久庵憲司著『幕の内弁当の美学』(朝日文庫)工業デザインの分野に、このような文明批評を書く人がいる。榮久庵[えくあん]…

(巻三十三)正面はここぞと決める鏡餅(安藤郁子)

(巻三十三)正面はここぞと決める鏡餅(安藤郁子) 5月4日水曜日 今朝は携帯の目覚ましが機能して6時55分に起床いたす。 今日は拭き掃除のほかに台所の換気扇のフィルターの交換をした。 午後散歩、中川の土手を考えたが風か強いようなので近所の猫回りを…

「「水曜日は狐の書評」の書評抜書 其の二 - 〈狐〉こと山村修」水曜日は狐の書評ちくま文庫から

「「水曜日は狐の書評」の書評抜書 其の二 - 〈狐〉こと山村修」水曜日は狐の書評ちくま文庫から④記憶力抜群、ユーモアあふれる語りの芸内藤鳴雪著『鳴雪自叙伝』(岩波文庫)午睡さめて尻に夕日の暑さかな 鳴雪正岡子規のまわりには、どうしてかくも一筋縄では…

(巻三十三)ラムネ玉ころんと死んでみたきもの(馬場龍吉)

(巻三十三)ラムネ玉ころんと死んでみたきもの(馬場龍吉) 5月3日火曜日 6時55分の起床と9時5分のお茶沸かしのアラームが作動しなかったが8時25分のお薬の時間は作動した。どうしてかと調べたら最近セットした先の二つは休日除外の設定にしていた。…

「「水曜日は狐の書評」の書評抜書 其の一 - 〈狐〉こと山村修」水曜日は狐の書評ちくま文庫から

「「水曜日は狐の書評」の書評抜書 其の一 - 〈狐〉こと山村修」水曜日は狐の書評ちくま文庫から①樋口一葉の名作を実感的に読む方法樋口一葉著『にごりえ・たけくらべ』(ワイド版岩波文庫)樋口一葉には「奇跡の一年」とも呼ばれる絶頂期がある。明治二十八年か…

(巻三十三)日本に醤油ありけり冷奴(仲寒蝉)

(巻三十三)日本に醤油ありけり冷奴(仲寒蝉) 5月2日月曜日 わが家ではまだ魔法瓶を使っている。象印の2・2リットルの卓上型にヤカンで沸かした湯を注いで溜めておき、お湯を使うときは上にある手動式のポンプのレバーの機能を果たすものを押して湯を急須…

(巻三十三)指差せば指に乗りたる遠花火(木暮陶句郎)

(巻三十三)指差せば指に乗りたる遠花火(木暮陶句郎) 5月1日日曜日 顔本から二人の方の誕生日だと教えられて絵文字をつけて祝辞を打つ。 俳壇が届くが無理して一句を選ぶこともないので、今週は書き留めた句無し。 昼前から雨が降りだし慌てて洗濯物を取り…

Advice sought after

A butterfly, a bee and an awe walker. Advice sought after: I listen to and dictate BBC programs (podcasts) to deter and delay dementia. And oftentimes I come to words and phrases which I cannot catch. It would be appreciated if you can tel…

(巻三十三)誰もみなはじめは風邪と思ふらし(加藤静夫)

(巻三十三)誰もみなはじめは風邪と思ふらし(加藤静夫) 4月30日土曜日 今日のラジオ俳句の兼題はヤドカリ(寄居虫)だそうで、聴いていた細君からゴウナという言葉が出てくるがヤドカリの別名かと訊かれた。調べてみてゴウナはヤドカリの別名だと知る。 昨晩…