2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「河童(抜書) - 芥川竜之介」岩波文庫

「河童(抜書) - 芥川竜之介」岩波文庫四僕はだんだん河童の使う日常の言葉を覚えてきました。従って河童の風俗や習慣ものみこめるようになってきました。その中でもいちばん不思議だったのは河童は我々人間のまじめに思うことをおかしがる、同時に我々人間が…

(巻三十六)引鴨に別れ馴染めぬ湖面かな(をがはまなぶ)

(巻三十六)引鴨に別れ馴染めぬ湖面かな(をがはまなぶ) 5月11日木曜日 未明、4時過ぎに携帯の地震警報が鳴り目覚めた。直ぐに眠りに戻る。鈍感はよいことだ。 鈍感を楽しむやうに春の亀(石川昇) 晴れ。朝家事は特になし。冬物のジャンパーなど二人分4着…

「「反個性」の文芸(『俳句をつくろう-仁平勝』の書評) - 向井敏」背たけにあわせて本を読む から

「「反個性」の文芸(『俳句をつくろう-仁平勝』の書評) - 向井敏」背たけにあわせて本を読む から 数ある俳句理論家のなかでも、最も信を置くに足りる人はだれかと問われれば、私ならまず仁平勝の名をあげる。『詩的ナショナリズム』(初版昭和六十一年、冨岡…

(巻三十六)蕎麦太きもてなし振りや鹿の声(夏目漱石)

(巻三十六)蕎麦太きもてなし振りや鹿の声(夏目漱石) 5月10日水曜日 晴れ。細君はコレステロールで検診に出かけた。細君の体型は痩せすぎ一歩手前で現物はずいぶん見ていないがガリガリ近い。体型的にはコレステロールとは縁が無さそうなのだが母親がその…

「AIは死なない(令和元年6月) - 藤原正彦」巻頭随筆百年の百選 から

「AIは死なない(令和元年6月) - 藤原正彦」巻頭随筆百年の百選 から将棋が得意だった私は、大学一年生の秋に学内将棋大会で準優勝した。自信を持った私は腕試しに千駄ヶ谷の将棋会館を訪れた。係に二段と告げたら小学校四年生くらいの男の子との対局を指…

(巻三十六)よく眠る夢の枯野が青むまで(金子兜太)

(巻三十六)よく眠る夢の枯野が青むまで(金子兜太) 5月9日火曜日 晴れ。朝家事は毛布干しだけ。細君買い物、私も生協へ。 昼飯喰って、一息入れて、アリオのユニクロへTシャツと短パンを仕入れに出かけた。折り込み広告を見たところなかなか売っていないポ…

(巻三十六)鉄鍋になじむ木蓋や雪催(安西信之)

(巻三十六)鉄鍋になじむ木蓋や雪催(安西信之) 5月8日月曜日 強雨、遠雷。朝家事は洗濯で部屋干し。 昼前にゴミ出しに行き外気に触れて今日は散歩をやめることに決した。 昼飯喰って、一息入れて、瞑想し、起こされて郵便受けに行き外気に触れて散歩中止は…

「歌舞伎イヤホン讃歌(平成10年5月) - 小泉純一郎」巻頭随筆百年の百選 から

「歌舞伎イヤホン讃歌(平成10年5月) - 小泉純一郎」巻頭随筆百年の百選 から十五代目片岡仁左衛門襲名の舞台を拝見した。是非とも見ようと二月の歌舞伎座へ出掛け、夜の部の「口上」と「助六」を楽しませて頂いた。舞台は実に華やか、「口上」では錚々たる大…

(巻三十六)退屈と思はねど暇柿食うて(古川朋子)

(巻三十六)退屈と思はねど暇柿食うて(古川朋子) 5月7日日曜日 朝のうちはまだ曇り。8時くらいから雨音が聞こえ始めた。朝家事は掃除機がけだったが、台所のマットを通路に出て叩いた。そのとき雨を見たが、シトシトといい雨だ。 先日の、 死に際にとつて…

(巻三十六)佃煮の暗さそれぞれ秋の風(小山玄黙)

(巻三十六)佃煮の暗さそれぞれ秋の風(小山玄黙) 5月6日土曜日 晴れ。風強し。朝家事は自分の洗濯、部屋干し。細君は生協に出掛け、ついでにバラとガーベラを買いて戻る。花屋さんの店長は30がらみのお兄さんであるが、この方が魚屋、八百屋、果物屋のお…

「夏の電話リレー(平成22年11月) - 長嶋茂雄」巻頭随筆百年の百選 から

「夏の電話リレー(平成22年11月) - 長嶋茂雄」巻頭随筆百年の百選 から今季は月に二回ぐらいのペースで東京ドームに通った。それが酷暑の八月から残暑どころか猛暑の九月初めにかけては三回になった。セ、パとも近年まれにみる大激戦。二ゲーム、三ゲー…

(巻三十六)値段見てそつと戻して着膨れて(小林春休)

(巻三十六)値段見てそつと戻して着膨れて(小林春休) 5月5日金曜日 晴れ。朝家事は蒲団干しだけ。昼前にドラッグストアに洗剤など買いに行く。指示により大きくなった洗濯洗剤のリフィルも買った。その往復でトイちゃんにスナックをあげて、お写真を撮らせ…

「地面師詐欺被害への取締役の対会社責任 - 一橋大学教授得津晶」法学教室2023年4月号

「地面師詐欺被害への取締役の対会社責任 - 一橋大学教授得津晶」法学教室2023年4月号大阪高裁令和4年12月8日判決■論点会社が高額の地面師詐欺による被害を被った場合に会社の代表取締役・取締役に任務懈怠が認定できるか。〔参照条文〕会社847条・…

(巻三十六)死に際にとつて置きたき春の雨(高野ムツオ)

(巻三十六)死に際にとつて置きたき春の雨(高野ムツオ) 5月4日木曜日 晴れ。自分の洗濯、毛布カバー、タオルケットの洗濯、拭き掃除が朝家事。今月の「再読」の表紙の写真はあの『髄喜の涙』の顔にしてみた。 昼前に生協に買い物に行き、その他として猫のス…

「エロ小説 - 酒井順子」角川文庫 ほのエロ記 から

「エロ小説 - 酒井順子」角川文庫 ほのエロ記 か ら写真であれ映像であれ、視覚的にエロティックな刺激がいくらでも存在している今、エロ小説というのはよく生き残っているものであるなぁ……。と、電車の中で隣のおじさんが読んでいるスポーツ新聞のお色気面…

(巻三十六)この気持告げる三月しまう三月(林家たい平)

(巻三十六)この気持告げる三月しまう三月(林家たい平) 5月3日水曜日 晴れ。朝家事はなし。昨日洗濯したシーツを干す。細君は生協に出かけ、菖蒲を買って帰る。五日ではなく今日菖蒲湯にするという。 昼飯喰って、瞑想して、軽く散歩してから、一息入れた。…

「遊郭 - 酒井順子」角川文庫 ほのエロ記 から

「遊郭 - 酒井順子」角川文庫 ほのエロ記 から歌舞伎や文楽をたまに観るのですが、私の最も心躍るのは、遊郭が舞台になっているお芝居の時なのです。貧乏な家とか、閑居が舞台になっている時は、舞台美術も何となく地味な色合いで、すぐに眠くなってしまう私…

(巻三十六)この家の行く末話す夕すずみ(木村万里)

(巻三十六)この家の行く末話す夕すずみ(木村万里) 5月2日火曜日 晴れ。朝家事は拭き掃除と洗濯に加えてシーツと枕カバーなどを洗濯機が洗った。ベランダに干そうと出してはみたが風が強くてヒラヒラ、パタパタを超えたので断念いたした。トレーナーを天袋…

(巻三十六)美しく消ゆるは難し残る雪(徳竹邦夫)

(巻三十六)美しく消ゆるは難し残る雪(徳竹邦夫) 5月1日月曜日 昨晩は1本で寝たがやはり眠度が落ちる。それほど旨いと思って飲んでいるわけでもないのだから寝酒はやめよう。 晴れ。朝家事はなし。一ヶ月ほど前にラジカセを買ったのだが安物買い(二千円)だ…

「手帳四五枚(逗子) - 泉鏡花」岩波文庫鏡花紀行文集 から

「手帳四五枚(逗子) - 泉鏡花」岩波文庫鏡花紀行文集 から五日、午後二時二十五分、横須賀行の汽車にて東京発。約、三時間ばかりにて、逗子の停車場[ステエション]に着く。同所、田越のなにがし寺に、神田の従姉[いとこ]、四五人連にて、行きて前[さき…

(巻三十六)木下闇昔へ曲る石畳(川崎慶子)

(巻三十六)木下闇昔へ曲る石畳(川崎慶子) 4月30日日曜日 雨。朝家事は掃除機がけと洗濯。 昨晩はハイボールを2本やってしまった。あれば呑んでしまうから1本ずつ買ってこよう。 ハイボール呑みながらAV鑑賞。心身ともに健康健全ということなのでしょう…